歌舞伎俳優中村獅童(45)が23日、都内で、5月13日の母の日に合わせ、亡き母への感謝の祈りを推進する活動「母の日参り」のPRイベントに出席し、13年12月に亡くなった母への思いを語った。

 「もっと母への感謝の気持ちを伝えておけば良かった。僕にとって母は永遠。僕が歌舞伎役者になるため、亡くなるまで全面的にサポートしてくれました。僕のために人生をささげ、尽くしてくれた」と紹介。さらに「生きている時は親孝行できなかったけど母が作った最高傑作の役者になる、皆さんに喜んでもらえる役者になることが恩返し」と続けた。

 思い出は、けんかばかりしていたことだと紹介。「親不孝ばかりしていました。一緒に車に乗っていても、ささいな事でけんかして降りてしまうような人。そうやっているのが楽しかったんでしょうかね」。また熱く、エネルギッシュでパワフルな人とし「亡くなった時、遺体の横の遺影がばたんと倒れたり、誰もいないのにトイレが流れたり、楽屋の掛け軸が窓も開いていないのに揺れたり。でも誰も驚かないんです。お母さん、また来てるねと話したりしていました」。

 昨年12月には男児が誕生したばかり。会場では父としての顔も披露。インスタグラムでは子供の写真を載せているが「子供の写真を見せて、これ、うちの子と言う人を親バカと言っていたけど、同じことをやっています」と笑った。一方で、子供の影響でフォロワーの数が増えたとし「嫉妬します。3代目獅童はまだまだ渡したくない」と語った。