市川海老蔵(40)の長男堀越勸玄君(5)が東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月5~29日)で、初めて昼夜出演することが5月31日、分かった。歌舞伎座出演は3回目。昼夜、2役出演でせりふの量も格段に増える。勸玄君は先月、千葉・成田山で「歌舞伎の道に進みます」と宣言した通り、着々と経験を重ねていく。

 このほど海老蔵とともに撮影した昼の部「三国無双瓢箪久(ひさごのめでたや) 出世太閤記」のビジュアルが公開された。勸玄君は織田信長の孫三法師を、海老蔵は羽柴秀吉を演じる。篠山紀信氏による撮影は、海老蔵が常に勸玄君を気遣いながら進んだという。舞台出演前に役写真を撮るのは初めての勸玄君は、衣装、かつら、笏(しゃく)を手にした撮影を終え「緊張しました。楽しかったです。頑張りますので見にきてください」と堂々PR、海老蔵は「5歳とはいえ、日々の成長に感慨深い思いをいたしました」と話した。

 「出世太閤記」には成田屋の歴史が刻まれている。53年歌舞伎座「大徳寺」で、海老蔵の祖父11代目市川団十郎さんが羽柴秀吉を、父12代目団十郎さんが本名の堀越夏雄で三法師公で初舞台を踏んだ。海老蔵、勸玄君ともに、それぞれの祖父が演じた役に挑戦する。

 夜の部「源氏物語」では勸玄君は幼少期の光の君を、海老蔵は光源氏を演じる。昼夜とも成田屋に深い縁のある演目がそろった。

 海老蔵は勸玄君について「昼夜で2役に挑戦してもらうことになり心配もありますが、本人はやる気です。無事に1カ月つとめてくれるよう準備したい」とし、演目に関して「研ぎ澄ました舞台にすべく構想を深めております」と語った。

<勸玄君の歌舞伎座>

 ▼15年11月 「江戸花成田面影」で初お目見え。海老蔵と一緒に花道を歩き、舞台中央で「堀越勸玄にございます。どうぞよろしくお願いいたします」と大きな声であいさつ。

 ▼17年7月 「駄右衛門花御所異聞」。4歳(当時)で史上最年少の宙乗り。せりふは「勸玄白狐、御前(おんまえ)に」など。宙乗りで観客に手を振って沸かせた。