サザンオールスターズが26日、デビュー40周年キックオフライブ「ちょっとエッチなラララのおじさん」を東京・渋谷のNHKホールで行った。

 客席でウエーブが起きるお祭り騒ぎの中、開演を告げたのはNHK出身のフリーアナ、有働由美子(49)の声だった。「X JAPANの皆さんです」とアナウンスが流れると、メンバーがズッコケながら登場した。桑田佳祐(62)は「おかげさまで40年でございます。なんやかんやいろいろなことがありましたが、おかげさまで今日までこれました」と、感慨深げな表情を浮かべた。

 ライブは前日25日と2日連続で開催されたが、会場の収容人数は3600人。応募が殺到し、チケット当選者は1人1枚に限定された。熱気を浴びた桑田は「本田(圭佑)じゃなくて桑田佳祐です」と冗談交じりにあいさつ。「原(由子)さんの家は天ぷら屋さんで、お兄さんが天丼とか差し入れてくれてすごくおいしかった」と思い出話に花を咲かせる場面もあった。

 この日は全国131の映画館でライブビューイングが行われ、7万人以上が各地で楽しんだ。「みんなのうた」の導入部では「6月25日にデビューしたサザンオールスターズ みんなの応援があり、ここに立っていられるのさ」と、感謝を歌詞に込めて歌い上げた。ラスト曲「勝手にシンドバッド」では、デビュー当時の映像と「40年間ありがとう これからもよろしく」の文字がスクリーンに映し出された。2時間半で「いとしのエリー」など25曲を披露。ヒット曲満載の熱いライブで、記念イヤーの幕を開けた。