10日に放送された俳優沢村一樹(51)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」(月曜午後9時)の最終回の視聴率が10・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが11日、分かった。前週より0・5ポイントのダウンとなった。最終回は15分拡大して放送された。

視聴率は初回から10・6、9・6、10・8、11・7、10・4、10・6、10・3、10・0、11・3%だった。

公安外事第二課のエリート刑事だった井沢範人(沢村)は、ある事件がきっかけで総務部資料課分室への異動を命じられる。資料課分室のメンバーは、警察内のトラブルメーカーばかりだ。だが、この資料課分室には、刑事企画課特別捜査官・東堂定春(伊藤淳史)が中心となって秘密裏に進められてきた重要プロジェクトが託されていた。日本国民のあらゆるデータを解析、過去15年分の犯罪記録と照らし合わせることによって、AIがこれから起こる重大犯罪、主に殺人を犯す可能性が高い危険人物を割り出す未然犯罪捜査システム、通称「ミハン」システムの実用化プロジェクトだった。

最終回で井沢(沢村)は、誘拐ビジネスを手がける犯行グループに拉致された山内徹(横山裕)の救出に向かう。そこには、ベトナムで死んだはずの山内のかつての相棒、桜木泉(上戸彩)の姿があった。桜木はすでに犯人たちを倒して拘束していたが、何故か井沢に銃を向ける。「あなたは、ミハンに組み込まれた人間?」。桜木は憎しみのまなざしで井沢にそう告げると、現場から立ち去る。

そして、ミハンが次に示した危険人物は「桜木泉」だった。

桜木を捜査することになったミハンチーム。ベトナムへと向かった井沢と山内は、桜木の事件を担当した元刑事のグエン(フォンチー)に接触。桜木は、証券会社社員の谷口正博(斉藤佑介)を追っていた。谷口は、日本からベトナムに赴任した同社の支店長とその娘・由紀子(桜井ユキ)を爆発物で殺そうとしていた。谷口を射殺してそれを食い止めたのが、犯罪組織に殺された井沢の妻の元同僚だった刑事・赤川武志(須田邦裕)だった。

だが事件後、赤川はホテルの屋上から転落死。その翌日、桜木も失踪していた。謎が深まる中、ミハンと桜木の意外な繋がりが浮かび上がった。そして、井沢は銃を手にして、衝撃のラストを迎えた。