漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2018」を制した霜降り明星のせいや(26)と粗品(26)が20日、大阪・カンテレなんでもアリーナで、ピン芸日本一を決める「R-1ぐらんぷり2019」の2回戦に登場した。史上初の「M-1」「R-1」の2冠を目指す2人は、それぞれの持ち味を生かしたピン芸で初陣を突破した。

昨年の「R-1」でも、ともにファイナリストの2人は、シードで2回戦からの登場となり、この日が初戦となった。

先に登場したせいやは、若者を中心に人気のSNSアプリ「TikTok」で流行の「全力○○」のリズムに乗せて、顔芸やものまねを披露。武田鉄矢の金八先生や、とろサーモン・久保田かずのぶらの得意ネタを織り交ぜ、ダイナミックに全身で笑いを取った。

せいやの4組後に登場した粗品は、得意のフリップ芸を披露。ツッコミ検定と題して、フリップに描かれた絵に、正解がもらえる粗品流ツッコミを言葉巧みに浴びせていった。

「M-1」では、身体を目いっぱい使ってボケる「動」のせいやに、「静」の粗品が鋭く的確なツッコミを入れて頂点に輝いた。この日は、相方のいないステージでそれぞれ、ピンとして持ち味を発揮した。

初戦を終えたせいやは「『M-1』を優勝したら『R-1』を出んとこと思ってたんですけど」と、当初の心境を明かし「粗品が今年、『R-1』を優勝すると思うので、一番近くでその瞬間を見たいと思い、出場を決めました」。そのために「決勝には行きたいなと思っています。新ネタを引っ提げて頑張ります!」と意気込みを語った。

相方から優勝の期待をかけられた粗品は「いよいよ始まったなという感じです。去年負けているので、優勝目指して頑張ります!」。大会初戦で、ピンでのステージには「めちゃくちゃ緊張しました。漫才とは違うなと実感しました」と振り返った。

3回戦は23、24日に東京、29日に大阪で行われる。