乃木坂46が26日、横浜アリーナで、23枚目シングル「Sing Out!」(5月29日発売)リリース記念ライブを開催した。6月中めどの卒業を発表している斉藤優里(25)と、今月24日に卒業した伊藤かりん(26)もラストステージを飾った。

1曲目に「Sing Out!」を披露。間奏でセンター齋藤飛鳥(20)がソロダンスを見せ、会場を沸かせた「おいでシャンプー」の前には、白石麻衣(26)が「今日は私たちと最高にハッピーな時間を過ごしましょう!」とアピールして、1万5000人から大歓声を浴びた。

秋元真夏(24)は「横浜アリーナ、盛り上がってますか? 最高ですね~。私たちも汗だくになりながらやっていまるんですけど、皆さん最後まで楽しんでください!」と話した。横浜アリーナでのライブは14年の2周年バースデーライブ以来5年ぶり。「私たちもいろいろ成長してきたので、今日は成長した姿を見せられればと思います」と意気込んだ。

3期生の与田祐希(19)は「私は初めての横アリライブで、お客さんとの距離が近いなと思っています。いざ目の前で踊ると、恥ずかしくなっちゃって」と照れ笑い。「今日の目標を考えました。照れずにやる。逆にお客さんを見て、先に照れた方が負け、みたいな戦いですね」とアピールし、歓声を浴びた。

中盤には、松村沙友理(26)率いる「さゆりんご軍団」が登場。寺田蘭世(20)佐々木琴子(20)と呼び込み、24日に卒業した伊藤かりんもスペシャルゲストとして登場。円陣を組んで「今日も心を1つに、一緒にがんばりまっちゅん!」と気合を入れると、大歓声を浴びた。この日26歳の誕生日を迎えた伊藤かりんを、特技の将棋の駒の形をしたケーキで祝う一幕もあった。

その後、軍団長の松村から、伊藤かりんにメッセージが送られた。松村は「4人で楽しいことたくさんしたよね」と涙ぐんだが、「でも、まだ足りないと思いませんか? かりんちゃんとやりたいこと、たくさんあります」と続けた。「かりんちゃん、乃木坂は卒業しても、さゆりんご軍団は卒業しないでください! 簡単じゃないことは分かってます。でも、軍団長は本気です。かりんちゃんの席を空けておきますので、来たいときはいつでも来てください!」と訴え、会場を沸かせた。

伊藤かりんは「さゆりんご軍団に入ることができて本当に幸せです。さゆりんご軍団の武道館という夢は一生諦めるつもりないので! 50年後とかになっちゃうかもしれないですけど、皆さん生き延びてください」と呼びかけ、笑いを誘った。

終盤の「ロマンスのスタート」では、メンバーたちが投げキス。齋藤飛鳥も、秋元らメンバーやファンから食い下がられ、珍しく投げキスを披露し、照れてうつむいた。その後、センターとしてスピーチした。

「乃木坂46は今、変化が大きい時期だなあというのは皆さんも感じていると思うんですけど、変化って終わりがないものだと思うんですよ。それを悲しく思う方もいらっしゃると思うんですけど、私は、わきあいあいと楽しいこのグループの人たちは、案外、変化にも耐えうる人たちなんじゃないかと思います。だから、あんまり不安はないです。そしてもちろん、われわれの中には、変わらない大切あものはずっとあるので、それは引き続きずっとずっと、大切にしていきたいなと思っています」

そして「次の曲は、私たちのそういう気持ちが示せたらいいなと思っています」と前置きして、「『君の名は希望』」と紹介した。会場には「おおおーっ」と歓声があがった。

アンコール1曲目は、再び「Sing Out!」。今度は秋元が両手をたたくダンスの振り付けをレクチャーし、ファンにもクラップをリクエストした。齋藤は「やらないことがかっこいいと思っている人は、大間違いですからね!」と訴え、笑いを誘った。会場が1つとなってパフォーマンスした後、齋藤は「これが見たかったんです。ありがとうございます」と感謝した。続いて、斉藤優里のセンター曲「13日の金曜日」を披露。「ダンケシェーン」のラストでは、斉藤が「やっぱ乃木坂だなっ!」と決めぜりふで締めた。

斉藤は手紙を読み上げ、「約8年間、かけがえのない時間です。私の大好きな乃木坂46もずっとずっと永遠に応援よろしくお願いします。また笑って会いましょう!」と泣き笑いであいさつした。「泣かないつもりだったけど、泣いちゃいました」と照れ笑いした。キャプテン桜井玲香(25)は「すごい、ゆったん(斉藤)らしく、優しさとハッピーがあふれてるなって思いました。ゆったんの明るさにたくさん助けられていたから寂しいけどね」とほほえんだ。

齋藤は「こうやって、シングル発売記念でライブをできることってなかなかない気がするので、すごくありがたい機会だと思っています」と話し、「『Sing Out!』力強い中にも暗い闇があったり、繊細ですごくすてきな楽曲なので、楽しい夏も、暑い夜ちょっと寂しいなって方も、ぜひツアーにきてくださったらと思います」とアピールした。

キャプテンの桜井は「こうやってシングル発売を記念して横浜アリーナで! ライブができるって、いうのは、本当にありがたいことだと思います。これも、ぐるっと1周、入ってくださる皆さんのおかげだと思っています」と感謝した。皆さんから愛とパワーをたくさんいただいて、すくすく成長していければと思います。まずは今日のライブでたくさんパワーをいただきましたので、全国ツアーにパワーをバンバンぶつけて、いいライブをしたいと思います」と誓った。

ダブルアンコールでは「ハウス!」を披露。ラストは斉藤が「横アリのみんな~、ハッピー!」と叫び、歓声を浴びた。