歌手で女優の中尾ミエ(73)が、今日18日から大手芸能事務所のワタナベエンターテインメント(以下、ワタナベエンタ)に所属することが分かった。東京MXテレビ「5時に夢中!」に金曜日コメンテーターと出演中で歯に衣(きぬ)着せぬコメントで人気を集めるなど、マルチに活躍するベテランが28年ぶりに古巣復帰でさらなる飛躍を目指す。

中尾は、1961年に15歳で渡辺プロダクション(以下、渡辺プロ)からデビュー。約30年間所属し92年に独立した。芸歴58年目を迎えた今年、00年に渡辺プロのマネジメント部門を分離し設立されたワタナベエンタに所属することになった。中尾は「古巣に戻って参りました」とコメントした。今年6月から公演していたブロードウェーミュージカル「ピピン」で、主人公ピピンを演じたワタナベエンタ所属の城田優(33)の祖母・バーサ役として出演。城田との共演がきっかけで、古巣復帰となった。

中尾は「渡辺プロダクションからデビューして30年。独立し、武者修行を経て約30年。社会人として還暦を迎える今、『ピピン』で優くんと共演でき、私もまだいける! と思い、古巣に戻って参りました」と経緯を説明。「とてもうれしく思っております。これからもどうぞよろしくお願いいたします」とコメントしている。

◆中尾ミエ(なかお・みえ)本名・中尾美禰子(みねこ)。1946年(昭21)6月6日、福岡県生まれ。61年渡辺プロと契約。62年、16歳で発売した「可愛いベイビー」の大ヒットにより紅白歌合戦出場。その後、伊東ゆかり、園まりと「スパーク三人娘」を結成、お茶の間の人気者となる。映画やドラマ、歌手としても活躍。趣味・ソーシャルダンス、タップダンス、水泳、書道。