「第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)が、11日までに決まった。

87年に52歳で亡くなった大スターの名前を冠した石原裕次郎新人賞には、成田凌(26)が選ばれた。今年は「チワワちゃん」「翔んで埼玉」「愛がなんだ」「さよならくちびる」「人間失格 太宰治と3人の女たち」(公開順)と5作品に出演し、めざましい活躍を見せた。

受賞のインタビューで、成田は「胸を張っておもしろいと思える作品に出させていただいて、こうして賞をいただけて少しホッとしています」と、それぞれの作品への取り組み方などを語った。

理想の俳優には、昨年亡くなった津川雅彦さんの名前を挙げた。津川さんとは俳優デビュー作「FLASHBACK」で共演した。成田は「何も分からない時に、『僕の目を見ていて』って言われたんです。いつか、そんなことを言える人になりたいです」と、前を向いた。

授賞式は28日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで行われ、裕次郎夫人の石原まき子さんから成田に賞金100万円が贈られる。

受賞作と受賞者、対象作(公開順)は以下の通り。

▼作品賞 「新聞記者」(藤井道人監督)▼監督賞 真利子哲也監督(「宮本から君へ」)▼主演男優賞 池松壮亮(「宮本から君へ」)▼主演女優賞 松岡茉優(「蜜蜂と遠雷」)▼助演男優賞 渋川清彦(「半世界」「WE ARE LITTLE ZOMBIES」「閉鎖病棟-それぞれの朝-」)▼助演女優賞 市川実日子(「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」「よこがお」)▼新人賞 清原果耶(「愛唄 -約束のナクヒト-」「デイアンドナイト」「いちごの唄」)▼外国作品賞 「グリーンブック」▼石原裕次郎新人賞 成田凌▼石原裕次郎賞「アルキメデスの大戦」(山崎貴監督)