王室離脱騒動以前から、兄ウィリアム王子との確執がささやかれてきたヘンリー王子だが、王室内部関係者が米ピープル誌に、「2人の関係は決して、いい形では終わっていない。しかし、今はお互いに、争いが終わったことで安堵している」と明かした。

2人の対立は2017年、ウィリアム王子がヘンリー王子に対し、メーガン妃との婚約はまだ早すぎるとくぎを刺したことから始まったといわれている。

ヘンリー王子夫妻は昨年3月、ウィリアム王子夫妻とは別居するため、ウィンザー城のコテージに引っ越し。その後、兄弟間の溝はさらに深まり、公的にもプライベートでも、互いに正反対の方向を選択することになる。

不仲説を否定し続けていた2人だが、ヘンリー王子が昨年秋、英ドキュメンタリーの中で、「私たちは兄弟として、いい日も悪い日もある。今は違う道を歩んでいることは確かですが、これからも常にお互いに支え合うでしょう」とコメントしていた。

前出の王室関係者は、「ヘンリーとメーガンはあらゆる面で、もっとよく考えて行動することもできたはずだが、2人は幸せになりたかった。誰も責められない。もう、考えが変わることはない」と話している。

現在はバンクーバーの屋敷に身を隠し、新生活のプランを練っているとみられるヘンリー王子夫妻だが、同王室関係者によると、ヘンリー王子とウィリアム王子はここ数週間、電話で話をしているようで、王室内には、兄弟がいつかは関係を修復できそうだとみる者もいるという。(ニューヨーク=鹿目直子)