佐藤浩市、コロナ禍後「マスク着けた芝居ありうる」

佐藤浩市(59)が2日、都内の吉本興業東京本社で行われた。映画「銃2020」(武正晴監督、10日公開)完成発表会見で、新型コロナウイルスの感染が拡大した現状における、俳優の演技のあり方について語った。

佐藤はコロナ禍後、再開した撮影に参加し、共演の加藤雅也(57)と同じ撮影現場だったことがあったと語った。そのことを受けて、コロナ禍以前、以後で演技の面で変わったこと、困ったことはあるかと質問が出た。佐藤は「皆さん、存じ上げているとおり撮影場の前で検温をするし、スタジオに出入りする時は必ず手のアルコール消毒、本番前までは毎回、フェースガードを着けるということ」と現状を説明。その上で「僕らは、今までと違うから、こんなこと、やっていられないよ、じゃなく、僕ら自身が、その仕事の仕方に慣れていかないといけないと改めて感じた」と“新しい生活様式”ならぬ“新しい演技様式”に取り組んでいることを強調した。

加藤は「フェースガードを集める、渡す役職が現場で1つ増えていた」と、撮影現場の裏方仕事が増えたと説明。佐藤が「衛生班」と補足した。加藤は「メークなんかも、していただいていたのを自分でしなければいけない世の中。おんぶに抱っこじゃなく、自分でやっていかなきゃいけない時代になるんだなと。だったら受け入れて、それであってもカメラの前、舞台に立てることに感謝して、仕事は当たり前じゃないと思っていかないといけない」と語った。

この日は、都内で新型コロナウイルスの新たな感染者が107人と発表された。ただ、ドラマや映画、舞台にはアクションや会話、ラブシーンなど、俳優と俳優の演技の絡み、接触から生まれ、広がるものも多い。そのあたりの難しさはないかと聞かれると、佐藤は「コロナ前と後で、確実に世の中自体、人との接触の仕方自体が変わっていくじゃないですか。社会が変容したように、芝居もやっぱり変容する」と語った。

その上で「当然、マスクを着けて芝居をするということも、ありうるわけですよね。そこで、顔が見えず目だけで語るしかないシーンも当然、出てくるでしょう。それでいいと思うし、それを逆に自分たちで面白く、違った意味のつかみにしていく…それしかないと思いますね」と演じる芝居、台本、物語時代も、コロナ禍で変わっていく可能性があると言及した。