7月に亡くなった三浦春馬さんへの追悼メッセージがネット上で批判された勝村政信(57)が、所属事務所「シス・カンパニー」の公式サイトに謝罪文を掲載した。勝村は7月31日に三浦さんと共演した「罪と罰」出演者と追悼会を開催。その時に勝村が「でかちんくんへ」と書いた色紙がネット上に掲載されると批判の声が上がった。

勝村はコロナ禍での会食を謝罪するとともに、三浦さんとは「でかちん」「かっちん」と愛称で呼び合う仲だったことから、安易に「でかちんくん」と書いたと説明。その上で、「不快な思いをされたことは当然のことです。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

サイトでは勝村だけでなく、事務所も謝罪文を掲載したが、シス・カンパニーらしい対応だと思った。同事務所は野田秀樹が主宰した劇団「夢の遊眠社」のマネージメント部門が前身で、89年に「シス・カンパニー」として独立。もともと女優だった代表の北村明子さんの豪腕で、舞台制作と俳優マネージメントを柱にする大手事務所になった。

北村さんは「年中トライアスロンをしているような人」と評されるように、行動力がスバ抜けていて、水ものといわる舞台公演でも、外れを出さない。マネージメントする俳優に対しても「遅刻を3回したらクビ」と言うほどに厳しい。だから、今回の勝村の行為にも、ネットの批判だからと看過することなく、迅速に本人と事務所の謝罪という形で対応したのだろう。

最近の北村さんの行動で驚いたのは、大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華が出演する「桜の園」の公演中止が決まった時のことだった。公演中止で損害を被ったのに、出演者・スタッフには予定通りの出演料を満額払ったのだ。その理由が北村さんらしかった。松竹や東宝の舞台に出演予定だった事務所所属の俳優にギャラが支払われたことで、「何も払わないというわけにいかないでしょ。公演はできなかったけれど、1カ月以上も拘束しているんですから」と言う。何とも「男気」のある人です。【林尚之】