自宅で大麻を所持したとして、大麻取締法違反の疑いで逮捕された俳優伊勢谷友介容疑者(44)が「昨年9月ごろから使用を再開した」と供述していることが29日、捜査関係者への取材で分かった。東京地検が同日、同法違反の罪で起訴。伊勢谷被告の弁護人は東京地裁に保釈を申請しており、地裁は30日以降に可否を判断する。

起訴状によると、今月8日、自宅で乾燥大麻4袋(計約13・17グラム)を所持したとしている。警視庁組織犯罪対策5課が同日に現行犯逮捕。尿鑑定の結果、大麻の陽性反応が出ていた。同課によると、伊勢谷被告は乾燥大麻を手で砕いてたばこの葉と混ぜ、巻き紙に包んで吸っていたと説明しているという。吸引に使ったとみられる巻き紙約500枚と、アルミホイルで自作したパイプなども押収されている。

捜査関係者によると、取り調べに対し「大麻は自分が吸うために持っていたものです」と容疑を認める一方で、入手先に関しては「黙秘する」としている。

伊勢谷被告は東京都出身。東京芸術大在学中に俳優デビュー。99年の映画「ワンダフルライフ」を皮切りに「あしたのジョー」「翔んで埼玉」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」など多数の作品で活躍してきた。