森川葵(25)が25日、東京・新宿バルト9で行われたアニメ映画「魔女見習いをさがして」(佐藤順一、鎌谷悠監督)大ヒット御礼舞台あいさつで「昔からアニメーションが好きだったけれど、言いにくい時代があった。すごく幸せな時代になったなと思う」と、好きなアニメを好きだと、真正面から言うことが出来る時代になったことを喜んだ。

「魔女見習いをさがして」は、1999年(平11)からテレビ朝日系で4年、放送されたアニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズの20周年記念作品として、完全新作映画として製作された。森川は作品の熱烈なファンで、劇中で教員志望の名古屋の大学生・長瀬ソラを演じた。

映画では松井玲奈(29)が演じた東京で職場になじめずに葛藤する帰国子女の会社員・吉月ミレと、ももいろクローバーZ百田夏菜子(26)が演じた広島県尾道市のフリーター川谷レイカとともに「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地を巡る旅が描かれる。

森川は「(アニメが好きだと)陰キャラだの、さえないだの言われたりした時もあったんですけど、アニメーション作品がいっぱい、いいものが公開されていて、オープンにアニメって良いよねと言い合える、本当にすてきな時代になったなと思って」と切々と語った。その上で「そんな時に、自分が声優として、こんなに大きなアニメーション作品に携わらせていただけたことが、本当にアニメ好きとしては感無量ですし、光栄。これからも、男性1人で見に行くのは、ちょっとなぁ…という感情を抱かないようなふうに、なっていったらいいなと思いますし、そういうきっかけになる作品になっていると思う。さらに広がったら良いな」と笑みを浮かべた。

また、自らのファッションセンスは「おジャ魔女どれみ」で磨かれたものだと強調した。作品に感謝したいことを聞かれると「私のファッションセンスは、あなたのおかげです」と声を大にした。「変身後の葉っぱみたいなスカート、タップのカラーだったり、ああいうのに影響を受けていると思って。今でも、ときめくし実際に着たいと思う。エッセンスは『おジャ魔女どれみ』」と訴えた。

森川は、キャラクターデザインを担当した総作画監督の馬越嘉彦氏からサプライズで描き下ろしの色紙が届くと「本当に知らなくて(言うことを)考えていないから何て言って良いか、分からない。うれしさで言ったら、このまま宇宙に飛べるくらい。いまだに夢を見ているような気持ち」と感激した。