俳優河野洋一郎(こうの・よういちろう)さんが24日に肝硬変で亡くなっていたことが29日、分かった。60歳だった。所属劇団「南河内万歳一座」が、公式サイトで伝えた。

事務所によると、河野さんは昨年12月、肝臓を患い1週間、加療と検査を行ったと本人から連絡があったといい、その後「治療と静養に専念しておりましたが、先週の土曜日に肝硬変で救急搬送先の病院で、その日のうちに亡くなられたそうです」と明かしている。

河野さんは、劇団「南河内万歳一座」メンバーとして舞台に出演する以外にも、テレビでも活躍。NHK連続テレビ小説「すずらん」(98年)、大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」(03年)「八重の桜」(13年)や、「半沢直樹」「HERO」など大ヒットドラマにも出演した。

公式サイトでは「どうしようもない無念です」と書き出して報告。治療に専念していた河野さんは「御家族の話では、苦しむことなく、安らかな最期であったそうです」という。

葬儀については、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない現況を踏まえ、すでに家族葬で終えた。

また、親族に対しても「御家族にとっても急なことであり、お悔やみの品などのすべては、御遠慮させていただきたいとのことです。(親族は)演劇とは無関係なお仕事をなさっておられ、問い合わせなどもご負担となるでしょう」とも思いやった。

また、後日、「南河内万歳一座と株式会社ギフト」として、お別れの会開催なども計画しているが、具体的な日程は未定。