NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)は明日14日から第20週に入る。番組公式ツイッターは前日12日「来週は…いよいよ物語が大きく動き出します」とツイート。予告映像には、るい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)が、2人の子どもとともに岡山に帰省した模様のカットが数多く含まれた。
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※以下、ネタバレを含みます。
るいは岡山の高校を中退。雉真家に別れを告げ単身、大阪へ移り住んだ。次週設定は1993-1994年で、三十数年ぶりの帰省とみられる。その間、ドラマでは岡山の人々の様子はほとんど描かれてこなかった(世良公則が演じた喫茶店のマスター・定一が亡くなったことはジョーが明らかにした)。
米国に渡った安子(上白石萌音)のその後は明らかになるのか。勇(村上虹郎)ら雉真家の人々はどうしているのか。安子の親友・きぬちゃん(小野花梨)は…。
さらに視聴者の間で注目されているのが「おはぎの少年」。戦後、金太と安子が開いた店からおはぎを盗むも取り押さえられる。金太から一箱分のおはぎを渡されて…。少年は持ち逃げせず、おはぎを売り切って戻ってくる。そこで金太の最期を看取った。後日、少年はお金を返しにくる。安子は商売のおもしろさを知った少年に「しっかりと生きていかれよ」とお金を全額手渡し送り出した。戦災孤児風の少年は10歳前後か。視聴者の間では、ひなた(川栄李奈)と別れた「五十嵐(本郷奏多)の父親(東京で会社経営)なのでは」との声も挙がるなど注目度が高い。
4月8日の最終回まで残り20回。「回収」がどこまで進むのか目が離せない。
安子の「岡山編」に登場した主な人物は以下の通り。
<雉真家>
安子(上白石萌音)→ロバートと渡米
稔(松村北斗)→戦死
千吉(稔の父=段田安則)→死去
美都里(稔の母=YOU)→死去
勇(稔の弟=村上虹郎)→雪衣と結婚→雉真繊維を継ぐ
雪衣(雉真家の女中=岡田結実)→勇と結婚
昇(谷川生馬)→勇と雪衣の長男
村野タミ(雉真家の女中=西川かの子)→雉真家を出て息子夫婦のもとへ
<橘家>
杵太郎(安子の祖父=大和田伸也)→死去
ひさ(安子の祖母=鷲尾真知子)→空襲で死去
金太(安子の父=甲本雅裕)→死去
小しず(安子の母=西田尚美)→空襲で死去
算太(安子の兄=濱田岳)→失踪も謎の振付師としてひなた編に再登場
住み込みの菓子職人(松木賢三)→戦争へ(消息不明)
住み込みの菓子職人(杉森大祐)→戦争へ(消息不明)
住み込みの菓子職人(中村凛太郎)→戦争へ(消息不明)
<水田屋とうふ>
きぬ(安子の親友=小野花梨)→岡山で豆腐店→女児出産
卯平(きぬの父=浅越ゴエ)→岡山で豆腐店
花子(きぬの母=小牧芽美)→岡山で豆腐店
力(きぬの夫=小林よしひさ)→岡山で豆腐店
<荒物屋あかにし>
赤螺吉兵衛(あかにし店主=堀部圭亮)→空襲で死去
赤螺清子(吉兵衛の妻、吉右衛門の母=宮嶋麻衣、松原智恵子)→京都・あかにしへ
赤螺吉右衛門(吉兵衛の長男=石坂大志、堀部圭亮2役)→京都・あかにしへ。京都編で初美(宮嶋麻衣2役)と結婚し長男・吉之丞(徳永ゆうき)の父に
<進駐軍>
ロバート・ローズウッド(進駐軍将校=村雨辰剛)→安子と米国へ
<喫茶店ディッパーマウス・ブルース>
柳沢定一(マスター=世良公則)→死去
柳沢健一(定一の息子=前野朋哉)→戦争へ(帰還か?)
<大阪の人々>
小椋くま(稔の下宿先・おぐら荘の大家=若井みどり)→不明
すずきくん(稔と同じおぐら荘に下宿=不明)→戦争から復員後、奥さんを探しに里に行くが爪の赤い性悪女と知り合って…(くまさん情報)
小川澄子(安子とるいを世話した主婦=紺野まひる)→不明
<その他>
おはぎの少年(山之内亮)→不明
こわもての田中(借金取り=徳井優)→るい編にも登場(クリーニング店をゆする)→ひなた編で徳井優は「アフロの田中」で出演
神田猛(帝国軍人=武井壮)→不明
平川唯一(カムカム英語講座講師=さだまさし)→実在の人物は1993年死去
初代桃山剣之介(俳優=尾上菊之助)→死去
※以上、デジタル編集部調べ
「カムカム」は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。