米ロックバンド「ニルヴァーナ」が1991年にリリースしたアルバム「ネヴァーマインド」で赤ちゃん時代の裸の写真を使用された男性が「児童ポルノ」に当たるとして訴えていた裁判で、米カリフォルニア州連邦裁判所は2日、男性の訴えを退けた。
訴えを起こしていたのは、生後4カ月の時に撮影されたプールで釣り糸に付けられた1ドル札に向かって全裸で泳ぐ写真で一躍有名になったスペンサー・エルデン氏で、アルバムの発売から30年の時を経た昨年8月に「商業的な子どもの性的搾取」だと主張し、ニルヴァーナとその関係者を提訴していた。
同氏は「写真の使用許可を与えてない」と主張し、15万ドルの損害賠償を求めていたが、裁判所は提訴した時点で10年の時効が過ぎていたとして訴えを退ける判決を下した。
ニルヴァーナの弁護士は「この無益な訴訟が正当な結論に達したことをうれしく思います」と米ピープル誌にコメントしている。一方、「写真はポルノに該当し、そのため生涯にわたるダメージを負った」と主張している原告側の弁護士は、判決を不服として控訴する意向を示している。
エルデン氏の両親は当時、友人だったカメラマンのカーク・ウェドル氏からオファーを受け、モデル料として200ドルを受け取っていたと言われている。エルデン氏は、これまでアルバム発売25周年などさまざまなタイミングで、何度かこのアルバムの写真を再現してSNSに投稿していることから、「ニルヴァーナ・ベイビー」としての名声から利益を得てきたと被告側は反論していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)



