女優大竹しのぶ(65)段田安則(65)が12日、都内で、舞台「女の一生」(10月18~23日、東京・新橋演舞場)の取材会に出席した。
「女の一生」は故杉村春子さんの代表作。明治、大正、昭和の戦中を生き抜いた布引けいを主人公にした名作舞台。大竹は20年に初めて同作を演じ、再演となる。
同作の初演は、第2次世界大戦中の1945年4月だという。大竹は「空襲警報が鳴ったら、いつ幕が閉じるかわからない状況の中でも、芝居を届けたいという思い。ちょうど私たちの初演もコロナの中で、それでも芝居を見に来るお客さんがいるんだったら、私たちは芝居を届けますっていう気がすごく重なって、感慨深い初演になりました。まだまだ劇場はまだ寒いところはあるんですけど、それでもきてくださるお客様にいい芝居を届けたいなと思います」と強い決意を語った。
堤伸太郎役を演じ、演出も担当する段田は「不朽の名作でございます。文学座の宝ともいえるこの舞台。改めて(初演を)実際にやってみて、本当に素晴らしい作品だということがわかりました。それを希代の名優、大竹しのぶがやる。日本でこの人しかいないんじゃないかという方が配役されました。演出の方は大したことないので、そこは見ないようにしていただいて、俳優中心で見ていただければ素晴らしい作品だということがおわかりだと思います」と冗談交じりにアピールした。
劇中、大竹は16歳から56歳まで演じ分ける。その魅力について段田は「(声のトーンなどではなく)内面がポーンって変わるから、それだけでOK。それをそばで見ているのが楽しかった。それが一番の魅力。あとは集中力の高さ。一緒に出ても、ちょっとみてしまう。下手なことしたら怒られるなっていうのがある。共演者といいながらお客様というか。お客様になったらいけないんでしょうけど(笑い)」と絶賛した。
今回は、東京、福岡、京都の3都市での上演となる。大竹は「1人の人間の人生を目の当たりにして、いろんなことを考えてくれたらうれしいな」。
京都・南座で10月27~11月8日、福岡・博多座で11月18~30日に上演される。



