女優小雪(45)が27日、都内で、12年ぶりの主演映画「桜色の風が咲く」(松本准平監督、11月4日公開)の完成披露試写会に出席した。

同作は、世界で初めて盲ろう者の大学教授となった東京大学先端科学技術研究センター福島智教授と母令子さんの実話をもとに描いた人間ドラマ。

スリット入りで美脚をチラ見せするスカートで登場た小雪は、久々の主演作に、「この作品が皆さんにお届けできることになり、大変うれしく思います。やっと映画が公開されるんだなとひしひしと感じております」と感慨深そうに話した。

演じるに当たってプレッシャーもあったというが「そういうことよりも初めて福島さんにお会いしてエネルギーと人間の懐の深さを感じ、計り知れない人生だったろうなと思いをはせながら、この作品を多くの人にお伝えしなければならないと使命を感じて、参加させていただくことに意味があると思いました。丁寧に丁寧に毎日相談しながら試行錯誤しながら作らせていただきました」と振り返った。

小雪が演じた福島さんの母親役は、指点字を発明した役柄だった。「正直、1週間くらいしか勉強する時間がなくて、いつでもどこでも指点字のノイローゼ。寝ている間も残るようなそんな思いで。そこはできないと自分の中にしみこませないととやった記憶がありますね」と役作りの苦労を語った。

福島教授は、9歳で失明、18歳で聴力を失った。福島教授の青年期を演じた田中偉登(22)は「(福島教授の半生を)ちゃんと一滴も漏らさず見てくれる人に伝えなければならないという気持ちでした」。母親役の小雪からは、食事や体調について常に気遣ってもらったといい「(当時)二十歳で、『これから1人暮らしするんです』っていったら、『ちゃんと家事できるの?』って本当にお母さんみたいに。それが映画にもにじみ出ているのでは」と親子のような関係性を築いたことを明かした。

福島教授、松本監督、製作総指揮の結城崇史プロデューサーも出席した。