俳優吉橋航也(43)磯山さやか(39)が9日、東京・調布文化会館くすのきホールで、ダブル主演を務めた映画「愛のこむらがえり」(高橋正弥監督、6月23日公開)の舞台あいさつに出席した。
同作は、東京・調布市を舞台に、邦画界の片隅で生き、理想の映画を作ることに奔走する男女を描くハートフルコメディー。
映画の舞台にちなみ「映画のまち調布シネマフェスティバル2023」に招待された。初の主演映画となった吉橋は、所属する「劇団東京乾電池」の主宰者である柄本明の妻で、18年に亡くなった角替和枝さんからかつて「映画で主演するようなことがあったら、何が大事だと思う?」と問われたことがあったという。当時はイメージが全くわかず「わからないです」と答えると「それはね、『頑張らない』ことだよ」と返ってきたという。
そこから十数年経ち、主演作に恵まれたが、撮影前は緊張で力が入りすぎることもあった。「頑張らないようにしよう」と角替さんの言葉を胸に初日を迎えると、その朝に柄本から一通のメールが入ったという。「ひと言、『頑張れ』って」。夫婦で反対のアドバイスに「どっちだよ! (笑い)」と思いつつ「おふたりが言っていることは、言葉は違えど同じことなんだなと。そのメールのひと言でほぐれてのびのびできました」とほっこり明かして会場をわかせた。
高橋監督から、吉橋の抜てき理由について「吉橋君がイケメンじゃないところが第一理由ですね(笑い)。素顔はカッコイイし、イケメンではあるんですよ。でも俳優としてイケメンじゃないところを出せる。面白いすてきな俳優さんということで選ばせていただきました」と説明を受けると、吉橋は「イケメンじゃなくて良かったなと思いました」と返して笑わせた。さらに「磯山さんが太陽のような存在でいてくれたのでそれに、照らされながら、一人じゃあ輝けないものですから、月のように回っていたという感じです」とともに主演を務めた磯山に感謝した。
また会場の調布文化会館くすのきホールには、学生時代に毎月観劇に訪れていたといい「こっち側(舞台)にいて、ここ(スクリーン)に映っていたのはすごく感慨深いですね」とかみしめていた。



