俳優の山田裕貴(33)が25日、都内で、円谷プロダクション創立60周年を記念したイベント「TSUBURAYA CONVENTION 2023」に登壇した。来年にネットフリックスで全世界配信されるアニメ映画「ULTRAMAN:RISING」日本語吹き替え版でウルトラマンとなる主人公で野球選手のサトウ・ケン役を担当する山田が、役にかける思いを明かした。

自身の境遇を重ね合わせながら意気込みを伝えた。「子どもの頃はスーパーヒーローとプロ野球選手になることが夢で、この作品がその2つをかなえてくれることにうれしさを覚えます。僕が俳優としてデビューしたのは、ある海賊がヒーローの作品でした。今はある怪獣の映画で闘っています。まさか自分がウルトラマンになれることがうれしくて」と時折、会場を笑いに誘いながらトーク。続けて「知らない方も多いと思うんですけど、僕の父はプロ野球選手なんですね。プロ野球選手の息子と呼ばれて、すごく嫌な思いをすることも多かった。自分は自分なのに。この作品では、ウルトラマンを通して父と子の愛情だったり、人間、怪獣、ウルトラマン、その間の愛情だったり、いろんなものを伝えられる作品。サトウ・ケンの心情が、シンクロすることも多いんじゃないかなと思っていて。僕も、あの寡黙な父や家族からもらった愛情とか、いろんなものを自分の声に愛を込めて、サトウ・ケンを演じたいと思います」と呼びかけた。そして観客へ向け「みなさん、日本でめっちゃ広めたいです!何とぞよろしくお願いします」と念を押した。

今イベントは、円谷プロ創立60周年を記念し、イベントテーマ「空想の力」に基づき円谷プロの過去、現在、未来をさまざまな角度から楽しむことができる。開幕オープニングでは、ウルトラ6兄弟が暗闇の中から客席に登場し、作品の世界観が会場を包んだ。コロナ禍だったこともあり、4年ぶりの実施となった。2日間にわたって、東京ドームシティホールで開催。