被災地支援チャリティーを目的にした日本歌手協会主催の「第52回歌謡祭」が16日、東京・江戸川区総合文化センターで昼夜2公演行われた。

夜公演では、今年で芸能生活66周年となる姉妹デュオ、こまどり姉妹に「功労賞」が贈られた。姉の長内栄子(87)が体調不良で歌手活動を休止しているため、妹の敏子が1人で登壇した。

「ありがとうございます。生きていて良かったと思います」と感謝。そして栄子の容体について明かした。「入院をしています。今年3月に誤嚥(ごえん)性肺炎で、今日か明日かという危篤状態になった。87歳ですからそういうこともある。一命を取り留めたが体に副作用があって今も入院をしている。『功労賞』のトロフィーをお姉さんに届けたらどんなに喜ぶか楽しみです」。

自身のことも話した。「33歳でがんの末期になった。痛みがないから気付いたら手遅れでした。これで人生が終わりかと思ったが、何とかこの世にいたいと思って、がんと一生懸命に戦った。一命を取り留めて、今、ここに立っている。頑張ろうと思うと頑張れるものですね。こうなったら、何年でも何カ月でも楽しい人生を送ろうと思う」と笑顔で話した。

33歳の時に姉に残そうと思って作った曲がある。「今年になって、お姉さんの代わりになる人とご縁があった。同じ北海道出身の人で、2人でレコーディングをさせてもらった」。それが石岡みどりだ。石岡はデュエットに「小さいころからの夢がかなった」と言って新曲「命輝け」を歌唱した。

こまどり姉妹は姉の並木栄子(本名・長内栄子)と妹の葉子(本名・敏子)のデュオ。北海道から上京して浅草を中心に三味線を弾いて流しをするうちに評判となり、1959年(昭34)に「浅草姉妹」でデビュー。その後に「三味線姉妹」「ソーラン渡り鳥」などヒット曲を連発して一世を風靡(ふうび)し、NHK紅白歌合戦には7回出場している。

歌謡祭は昼夜2公演を開催。17日にも同所で2公演を開催する。4公演のもようは来年1月2日正午からBSテレ東で放送予定。