23年に28歳の若さで脳腫瘍で亡くなった、元プロ野球阪神外野手の横田慎太郎さんの生涯を描いた、映画「栄光のバックホーム」(秋山純監督、28日公開)が1日、都内で開催中の東京国際映画祭で公式上映された。

横田さんを演じた主演の松谷鷹也(31)は、天国の横田さんに今、かけたい言葉は? と聞かれ「公開まで自分に出来ることを引き続き、全力でやっていきたいと思うので、見守ってくださと言いたいです」と言い、涙。母まなみさんを演じたダブル主演の鈴木京香(57)が、背中を何度もさすって、本当の母のように支えた。

松谷は「今、慎太郎さんに、かける言葉は…出会って4年くらいになる。僕にとって、宝物のような時間でしたし」と口にすると、涙が止まらなくなった。松谷も元高校球児で、劇中で使っているグローブを横田さん本人から譲り受けるなど親交を深めていた。「本当に真っすぐな人で、でも、どこか天然というか抜けているところもあったんですけど、目の前のことに一生懸命、目標を立て1日、1日、という人だった」と横田さんを評した。ともにプロ野球選手の父親をもつ共通点もあり「こうして、映画が完成して1人でも多くの方に、知って頂けるように…」と意気込んだ。

鈴木は、母まなみさん役のオファーを受けた時の思いを聞かれ「野球一筋に一生懸命、打ち込み、志半ばで病と戦った、慎太郎さんお母さんが務まるかと思った。でも、清らかで一生懸命な生き方に、ぜひやらせていただきたいと」と振り返った。そして、撮影を振り返り「鷹也君が慎太郎さんでいてくれた。役を考え、お芝居に悩むというよりも、こんな素敵な男の子、頼もしい青年と誇らしく思うことができた」と語り「慎太郎さん届くことを願いつつ」と口にした。

この日は、松谷が演じた横田さんの姉真子さんを山崎紘菜(31)、鈴木が演じる母まなみさんとともに支えた、元プロ野球選手の父真之さんを演じた高橋克典(60)、阪神のレジェンドOB金本知憲さんを演じた加藤雅也(62)も登壇した。

東京国際映画祭ガラ・セレクション部門は、世界の映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映する。