このたび、初めて芸能番記者コラムを書くこととなった。芸能の取材をするようになってからまだ短い記者はテーマに非常に悩んだが、書かずにはいられない、と感じたことを書く。

先日、乃木坂46の増田三莉音(16)にインタビューをする機会に恵まれた。2025年2月に6期生としてグループに加入し、唯一無二のキャラクターで存在感を放つ期待のルーキーだ。

インタビューに際して、人柄やこれまでの活動を少しでも知るべく情報を集めていたところ、公式ブログが目に留まった。全て読ませていただき、自身の感覚や思いのつづり方がとても大人っぽく、時に哲学的でもあるという印象を受けた。そして、物事を人とは少し違う角度から鋭く受け止めているのかもしれないとも感じた。

迎えた取材当日。この日は坂道グループの最も後輩の期のみで行うライブ「新参者」への意気込みをメインに聞いた。取材の中で、「私が披露させてもらえる意味を考えてパフォーマンスするので、そういう面も見てくださるとうれしいです」という言葉がとても印象に残っている。

この言葉が出るまでも、パフォーマンス面での努力をしっかりした言葉で話してくれたが、特に一番見てほしいのはどういったところになりますか、という質問に対してこの返答だった。やはり、物事をより深く、より本質を捉えようとする人なのだろうなと感じた。今思えば、さらにこの部分を掘り下げて聞くべきだったのかもしれない。この点は記者として反省し、次につなげていこうと思う。

増田は11月1日に16歳の誕生日を迎えたが、取材日は10月末。記者自身、自分が15歳だった時に物事の意味や本質まで深く捉えることなんて到底できていなかった。もはやこちらが大切な視点を教わっているような、そんな感覚になる取材だった。

取材中、ブログの内容に記者が受けた印象を踏まえた上で質問すると「文章だと頑張れるんですけど、言葉で表現するのが苦手で、会話力を上げないとなって思っています」と答えてくれた。記者からすると、取材全体を通して会話力、主に表現力の高さに驚いていたが、まだまだだと言うならば、今後より一層多くの人の心に響く表現をしてくれるのではないか、と期待が高まってしまうところだ。

インタビューから数日後、乃木坂46のメンバーからメッセージが届く公式サービスに6期生が加わった。メンバーが各自、ファンが感想を投稿する際のハッシュタグを決めるのが恒例で、増田は「#みりねと生きる」になったという。まだ一度しか取材できていないが、“らしいハッシュタグ”に決まったなと、思わず笑顔になった。【寺本吏輝】