上方落語の桂米團治(67)が17日、大阪市内で「話芸の真髄~上方落語×イタリア独白劇~」の記者発表を行った。
公演は6月2日、天満天神繁昌亭で行われ、イタリア語による一人芝居「MIGLIORE 模範の人」(日本語字幕付き)を俳優で映画監督のヴァレリオ・マスタンドレアが演じる。その後は米團治との対談あり、落語ありの異色イベント。上方落語協会とイタリア文化会館(大阪)の共催で行われる。日伊修好160周年、大阪・ミラノ姉妹都市提携45周年を記念するイベント。
イタリア文化会館(大阪)のアンドレア・ラオス館長は「マスタンドレアさんはイタリアを代表する俳優です。『MIGLIORE』はイタリアの伝統文化に根ざした演劇作品で、言葉を大切にするのは落語とも共通します」と説明。日本語字幕のスイッチングもラオス氏が務める。
その日本語字幕を担当するのはFM COCOLOのDJ野村雅夫。母親がイタリア人という野村は「イタリアでトップを30年間張っているマスタンドレアさんを大尊敬しています。日本で例えれば、渡辺謙さんの渋さ、大泉洋さんのコミカルさを持つ方です」
「イタリアの一人芝居と上方落語がどうコラボするのか楽しみ」と話すのは米團治。「実はイタリアには行ったことがないんですが、私が演じる落語『掛け取り』にはオペラ好きの借金取りが登場します。一人芝居の字幕を作られる野村さんには、大阪弁を入れてほしいですね」と注文をつけた。
これに野村は「東京の立派なホールでなく、大阪の繁昌亭で公演できるのはうれしい。上方落語のファンに、イタリアの演劇を知ってもらえる貴重なチャンス」と、大阪発であることを強調した。
米團治は「大阪からこうした文化を発信できるのはありがたい。松竹座さんも見習ってほしいですね」と、5月の公演終了をもって解体される大阪のシンボル劇場にふれてみせた。



