音楽評論家でノンフィクション作家の田家秀樹氏(79)が19日、東京・原宿のペニーレーンでシンガー・ソングライター吉田拓郎生誕80年記念レーザーターンテーブル聴き語りライブ「ペニーレーンで拓郎を~時がたってしまうことを忘れてしまいたい時があるよね~」を開催した。
拓郎は今月5日に80歳の誕生日を迎えた。70年代に拓郎ファンにとっては聖地だったペニーレーンで、拓郎のアナログレコードをスタジオレベルの音質で“聴き語り”たいという田家氏の思いから企画。全25曲が再生された。
今回導入されたレーザーターンテーブルは、レコードをレーザー(光)でアナログ再生するという日本発の世界的技術。田家氏は「従来のアナログレコードは針での再生でしたが、それとは大きく異なり、この機器は非接触でレコードを光学再生できる。レコード盤を痛めずに生々しい音源でレコード音楽を再現できる。レコード作品が誕生した時の空気までをも、音波としてレーザーでアナログ再生できる」と話した。
拓郎は1970年6月、エレックレコードから「イメージの詩/マークII」でデビュー。その後はフォーク、ニューミュージック、アイドルへの楽曲提供と、日本の音楽シーンに大きな影響を与えてきた。田家氏は「デビューからこれまで発表してきた中から25曲を厳選した」。「ペニーレーンでバーボン」を始め、広島フォーク村時代の「イメージの詩」や「結婚しようよ」などを聴き語った。
さらに「70年代の拓郎を語る上で、この曲だけは避けられない作品」と言う意味から、79年7月に愛知・篠島で行ったオールナイトコンサートのライブ・アルバム「TAKURO TOUR 1979」から「人間なんて」を聴きながら熱く語った。
田家氏は「80歳ですからね。古いか新しいかと言ったら当然古いのですが、ただ改めて聴くと今でも彼は新しい。そういった始まりを証明する作品を70年だけでも13曲を選曲した。レーザーターンテーブルでライブ音源を聴くと当時の熱気がよみがえってくる」と、予定を1時間もオーバーする4時間に及ぶイベントとなった。
拓郎は22年に音楽活動の一線から退くと宣言。だが、今年に入ってライブ活動の再開を宣言。今月13日の名古屋公演に続いて、25日には大阪でも“復活ライブ”を開催する。



