唐沢寿明(62)が22日、ヒューリックホール東京で開かれた主演映画「ミステリー・アリーナ」(堤幸彦監督、5月22日公開)完成披露試写に登壇。自身が演じる、国民が熱狂する生放送の推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」の司会者・樺山桃太郎を「僕自身は、やったことのない役。非常にひどい男です。最後の最後まで、救いようがない」と評し、会場を笑わせた。
「ミステリー・アリーナ」は、16年に国内のミステリーランキングを席巻した、深水黎一郎氏の同名小説の実写化作品。難攻不落の推理問題に正解者が現れず、キャリーオーバーで賞金が100億円に膨れ上がった中、出題された「嵐の中、孤立した洋館で起きた殺人事件」にえりすぐりの6人の解答者たちが挑む物語。樺山のルックスは、衣装合わせの際に唐沢が「アフロでいいんじゃない? 樺山の頭」と言ったことで決まった。08~09年まで3部作で公開された「20世紀少年」シリーズ以来、15年ぶりに唐沢とタッグを組んだ堤幸彦監督(70)は「過去、いくつか大きな作品でお世話になりましたけど、最も助けられた。どういう画質にするか、悩んだんですけど、唐沢さんが『アフロでいいじゃない』と。それで、全てが見えた」と感謝した。
唐沢は、自身のアイデアを加えた樺山について「(ひどい男であることは)原作に書いてあるので…」と笑いながら口にした。悪役的な役は、これまでもあったのでは? と聞かれると「でも、大体、救いがあったり、何かちょっと、良い人なんじゃないか? という展開なんですけど…全くない。そういう役をオファーしてくれるのって、うれしくないですか?」と笑みを浮かべた。
その上で「僕が原作を読んだイメージでは、とことん、ひどい男じゃないと、他が面白くなくなる。やるなら、とことんやろうと」と役作りを明かした。ただ、自らアフロのルックスを提案しながら、撮影では「アフロで暑すぎて、汗で頭がちっちゃくなっちゃった」と、あまりに暑すぎて墓穴を掘ったことを笑いながら振り返った。
解答者で激戦の予選を1位で通過した閃きの天才少女・一子を演じる芦田愛菜(21)は、唐沢との共演について聞かれ「圧倒されました。自由な役に見えましたが、綿密な調整の上で成り立った役じゃないかと感じました」と振り返った。それを聞いた唐沢は「役がどうであれ、俳優は真面目にやってる、ということですよ」と淡々と口にした。
花束を持って駆けつけた、原作者の深水氏からは「映像化の話をいただき、正気かと思った。私の作品でも1番、難しい、ほとんど不可能な作品。言葉で表現しているトリックがあるのを、どうするか? 途中でお蔵入りになるかと心配した。見事な映画の形にしていただいた」と感謝の言葉があった。さらに、唐沢にも「原作の樺山は、最初は軽薄な司会者で、途中からどんどん本性を現す。ただ、映画は最初から飛ばさないといけない。唐沢さんは、最初からフルスロットル…これしかない。樺山の役ができるのは、今となっては唐沢さんしかいなかった」と太鼓判が押された。唐沢は「僕以外にもできると思いますよ」と謙そんし、笑った。
この日は、一子にだけ見える存在・サンゴ役の三浦透子(29)博識のミステリ女王あのミス役の浅野ゆう子(65)初代優勝者レジェンド役の玉山鉄二(46)樺山の進行アシスタントのモンテレオーネ怜華役のトリンドル玲奈(34)データ分析のシン人類・仏滅役の奥野壮(25)も登壇。



