作家の佐藤愛子(さとう・あいこ)さんが、4月29日に老衰のため、都内の施設で亡くなった。小学館が15日、発表した。102歳だった。葬儀は近親者のみで執り行われた。

娘の杉山響子さんと孫の杉山桃子さんは「佐藤愛子は令和8年4月29日の昭和の日に永眠いたしました。大正から昭和、平成、令和を駆け抜けるように生きました。最期の瞬間は疲れ切った表情ながらも、布団の下でつないだ手を力強く握り返してくれました。わがまま放題、天衣無縫に生き抜いた102年でした。最後まで多くの方に声援を頂いた102年でした。こんな幸せな人生はないと思います。『本当にありがたいねえ』本人の最後の言葉です。心より感謝申し上げます」とコメントを発表した。

◆佐藤愛子(さとう・あいこ)1923年(大12)11月5日、大阪府生まれ。作家佐藤紅緑とシナ(元女優の三笠万里子)の次女。

甲南高等女学校卒業。69年(昭44)に「戦いすんで日が暮れて」で直木賞。79年「幸福の絵」(集英社)で女流文学賞。2000年(平12)「血脈」で菊池寛賞。

15年「晩鐘」で紫式部文学賞。17年に旭日小綬章を受章。16年に刊行した「九十歳。何がめでたい」は同年の年間ベストセラー総合第1位になり、24年(令8)に草笛光子主演で映画化された。