いきものがかりが、NHK ワールドJAPANで26、27日放送の「tiny desk concerts JAPAN いきものがかり」に出演することが21日、同局から発表された。

このほど、都内で行われた収録には、番組史上最多の300人超のスタッフ、関係者が集結。その前で「ブルーバード」「YELL」はじめ、ヒット曲10曲をアレンジした、この収録限りのスペシャルメドレーを披露した。タオル回しが定番となった「じょいふる」の際は、この日に向けた特製タオルマフラーが会場中で回され、興奮と熱気は最高潮に達した。

ライブ後、ボーカルの吉岡聖恵(42)は「特殊な環境のライブだった。お客さま、というかNHKの皆さんの熱気がすごくて。メチャクチャ距離が近いので、すごいライブ感がありました。センターにいらっしゃった方は、菩薩(ぼさつ)のような顔をしていて拝んでしまった」と、興奮気味に語った。

リーダーでギター・キーボード・コーラスの水野良樹(43)は「演奏陣も、すごい密着している。全員でダンゴになって音楽を聴くみたいな。合わせる時、隣のミュージシャンの声、ブレスが聞こえる。こんなこと、ないもんね、普通」と笑み。吉岡は「自分も生声を出して、生音を聴いている、初めてのライブでした」と満面の笑みを浮かべた。

ライブには、ジャズ、ネオソウル、エレクトロ、ポップスなど多ジャンルを横断する2人組ユニット「モノンクル」が参加。水野は「モノンクルのお二人に参加していただいて。せっかく普段、ない環境だから、アレンジも普段ないもの、挑戦的にできたらなとうのがあった」と狙いを語った。その上で「弾いている楽器も違う。一生懸命、やっているけれど、ずっとやり続けているから、体になじんでいるアレンジが崩れる、心地よさがあった。初めて出会った気持ちになった」と本音を吐露。吉岡も「1曲、1曲、いつもと、ちょっとキャラが違う。コーラスのアレンジも多彩で鮮やか」と手応えを口にした。

質疑応答で、99年11月3日に小田急線厚木駅で路上ライブを始めた当時を思い出したのでは? と質問が出た。水野は「おっしゃる通り、路上ライブでは、これくらいの距離感でやることが多かったんですけど、室内ということは、あまりなくて、ですね。皆さんの熱気がこもる感じ、ずっと同じ空気感の中で、一緒の部屋の中で、というのがライブハウスらしさがドックキングした感じ」と答えた。

吉岡は「路上ライブらしさも、あるなと思ったんですけど、アレンジがいつもと違う新しさと、オフィスで歌う。お仕事中に、お邪魔していることもあって、面白い気持ち。非日常なんだけど、皆さんの日常に入って行けてるのかな。すごく独特な経験」と答えた。20周年で希少な機会だったか? と聞かれると、吉岡は「かなり珍しい、特殊な体験でした」と語った。

◆「tiny desk concerts JAPAN」 NHKが、米国の公共放送NPR(National Pnbulic Radio)から音楽プラットフォーム「tiny desk concerts」(小さな机のコンサート)のライセンス供与を受けて制作。同番組は、NPRが08年にインターネットでスタートさせた。アーティストたちは文字通り「NPRオフィスの小さな机」でパフォーマンスし、斬新なコンセプトから生まれたオーガニックなサウンドと親密なライブの雰囲気で、瞬く間に全米の人気コンテンツになった。20年に全世界を襲ったコロナ禍のパンデミックを経て、その人気は全世界に飛び火し、ラインアップはテイラー・スウィフト、BTSを筆頭に、世界のビッグネームの多数を網羅している。