日本文学振興会は23日、小川洋子氏が芥川賞選考委員、桐野夏生氏が直木賞選考委員を辞任する意向を示し、了承したと発表した。小川氏は第137回(2007年上半期)、桐野氏は第144回(2010年上半期)から選考委員を務めていた。

それぞれコメントを発表しており、小川氏は「毎回、候補作との真剣勝負でした。小説を書くことの奥深さの前で、畏怖の念を抱き、頭を垂れるような思いでした。そのような場を与えられた幸運に、感謝します」。桐野氏は「この年齢になったら退任させて頂こうと、以前から決めていました。私なりの潮時です。しかしながら、この賞の選考がなければ、手に取ることもできなかった作品や才能に多く出会い、深い感銘を受けましたし、勉強もさせて頂きました。今後は、その糧を生かして、自分のための仕事をしていきたいを思います。長い間、ありがとうございました」としている。

小川氏が退任したことで芥川賞の選考委員は山田詠美氏、川上弘美氏、島田雅彦氏、奥泉光氏、吉田修一氏、松浦寿輝氏、平野啓一郎氏、川上未映子氏の8人。直木賞の選考委員は林真理子氏、浅田次郎氏、宮部みゆき氏、角田光代氏、三浦しをん氏、京極夏彦氏、辻村深月氏、米澤穂信氏の8人となる。