TBS山本恵里伽アナウンサー(32)が1日、同局系「報道特集」(土曜午後5時半)に生出演。故郷熊本を襲った令和8年熊本地震の現場からリポートした。
冒頭、ヘルメット姿の山本アナは「今日は地震発生から5日目を迎えたここ熊本からお伝えします」と、震度6強を観測した八代駅前からリポートした。
続けて「駅の奥に目を向けますと、日本製紙八代工場が見えます。9人の方が犠牲となりました。大きく折れた煙突が見えると思います」と、大きな被害が出た工場の様子を報告。横転した貨物列車が残されている状況も映し「揺れの大きさ、激しさを物語っています」と語った。
山本アナが地震翌日の29日に最大震度7の宇城市に入ったVTRも映され、ヘルメット姿で「このエリアは停電しているということです」と紹介し、散乱した家具を片付けている家も訪れた。「この数分、家の中にいるだけでも汗が噴き出てきますね」と、猛暑の中での復興活動となっている様子も伝えた。
山本アナは顔に汗を浮かべながら「今回の地震はこの猛暑の中で起きたということもあって、停電や断水など、被災者の皆さんは本当に生活が苦しいですよね」と悲痛の表情もみせ「ライフラインは徐々に復旧してきてはいるものの、新たな問題が出て来ているという風にも感じています」と語った。
医療の現場も取材。2016年の熊本地震も引き合いに出し、県外からの医療従事者が前回よりスムーズに来県したことを報告。「災害時の医療の連携は、確実に強化されていると感じました」と語った。
「ただその一方で、過去に経験しているからこそ、熊本の皆さんは今の状況をどこか冷静にとらえているようにも感じる」とも指摘。「地震が起きてから、忘れ去られるまでの過程をすべて見てしまっている。それがまた始まるんだ」という地元の声も伝え「その言葉を忘れることはできません」と強く口調で語った。
山本アナは感情をおさえるような様子で「発生から数日しかたっていません。そうした中で、この先の困難が見えてしまっている。これはとても残酷なことだと私は感じました。忘れてはいけない、忘れさせてはいけない、だからこそ取材を続けて、報道をしなければいけないな、と強く感じました」と決意を語った。
最後は「被災者の方、多く聞こえた言葉が、『せっかく10年前に頑張ったのに』『せっかく10年前に直したのに』という言葉でした」と紹介。「前回の地震で崩れた建物をなんとか修復して、止まっていた仕事を再開させて、やっとの思いで日常を取り戻し始めたそのさなかでの今回の地震です」と語ると「熊本で生まれ育ってきた私も、なんでまた、という思いが非常に強いです」と語気を強め、「でも私たちは地震を予知することも食い止めることもできません。いつどこで何が起こるか分からない、その圧倒的な怖さを、あらためて胸に刻まなければならないなと、強く感じました」と言及。「被災者の方はまだまだ落ち着かない日々が続いていると思います。心と体の健康を第一に、まずは安全を第一にお過ごしください」と呼びかけた。



