女性ハードロックバンド「SHOW-YA」がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、8月30日に東京・浅草花劇場で開催するデビュー日前日ライブ「青春とはなんだ!」についてや40年の歴史を振り返った。【川田和博】

-再結成時、寺田さんは「5年がかりで口説いた」といっていました。最初にスタジオに入った時、寺田さん的には「手応えを感じた」と言っていました

寺田恵子 みんな手応え感じたよね? 楽しいのは楽しかったんだよね?

-でも、その1回では再結成には至らなかったと聞きました。その時、なぜ、またやろうと思わなかったのかは覚えていますか。

中村美紀 多分、私は恵子に誘われた時「いいよ」とすぐに言ったと思うんだけど…。ただ、音を出してみようと言われて出した時は、「こんなに時間がたったのに昨日まで一緒にやっていたみたい」って。「こんなに違和感ないものなの?」と感じたので、私は「やるしかない」と思っていたと思います。

角田美喜 私は恵子とはソロでやっていたけど、誘われたとき「もう1回ツーバスを踏みたい」って。ソロの時はワンバスで、音楽性も全然違うものをやっていたし、他のバンドやいろんな人のバックバンドでもSHOW-YAほど激しいものをやっていなかったので、「もう1回ツーバスでSHOW-YAをやれるならやりたい」と思っていた。それで最初に音を出した時、本当に違和感がなくて。サトちゃん(仙波)なんて7年も弾いていないのに、「なんでこんなに弾けるんだろう」って。そういう不思議な感覚を感じていましたね。あと、「こんな爆音出していいんだ」って(笑い)。

仙波さとみ そうなんですよ。私は「もう音楽をやめました」ということになっていて、本当に1度もベースのケースを開けたことがなくて。だからやる気は全然なかったけど、「恵子が1回だけスタジオ入ってみない」とか言ってくるから、ホコリを払って練習していったけど、本当にブランクを感じなかったんですよね。やめていた7年間が、本当にすっと戻ったような感じでしたね。でも、その時「やります」って私、言ったのかなって…。

寺田 その時は言っていなくて、まだちょっと考えたいからって。

仙波 みんなで、「それじゃ、やろう」という話って、したっけ?

中村 その時はしていないよね。

仙波 私、「やる」って言っていないような気がしていて…。

-去年9月、寺田さんにインタビューをした時は、何回かスタジオに入って、「これでもう最後にするから」と、再結成を寺田さんが切り出したと

寺田 私は再結成しようと思って、一生懸命働きかけていた。でも多分みんなの中では、私の信用度はすごく低かったと思うわけ。だけど、スタジオに入ったらちょっと心が解けるかなとか、いろいろ思ったりするじゃん。でもだからといって「そうですね」とならないのも、もちろん分かっていた。40歳を過ぎちゃうと体力的にきついとも思っていたので、もしそこでOKが出なかったら、諦めようって。最終的にどうするかとなって、再結成に興味がなかったら、これ以上みんなを誘うのはやめようと思って、そんな話をしたら「やらないとは言っていないから」って。そういうことです。

-そうして、止まっていた時計の針がまた動き出したわけですね。そこから20年。8月31日には21年目となります。「死ぬまで青春」とのことですが、どこまで走り続けるのかは

寺田 はい、生きている限りは!

-昨年、40周年記念カバーアルバムとして「無限」を出された時、まだまだ曲があると言っていました。

寺田 うん、あります。

-もう1枚ぐらい出るかもと言っていたので待っていましたが、1年がたちました。

寺田 そうだね。レコーディングはしていて曲はあるんですけど、すっかり忘れている。

-オリジナルアルバムを出す予定は

五十嵐 今はいっぱいいっぱいだから…。

寺田 100 LIVE AGAINをやっている間は本当に、これに集中しなといけないので。1本1本、その場所によって少し変えていて、全く同じものを100回やるわけではないんです。だから、今はそこに集中して、それが終わってから、どんな目標を立ててやっていくかをみんなで話し合って決めるんじゃないかなって。出さないわけじゃないけど今は出せない。だから「待ってろ!」ですね(笑い)。

-では最後に、改めて浅草に来てくれるお客さんに対して、1人ずつメッセージをお願いできますか

五十嵐 歴史を感じながら楽しんでください!

仙波 青春の汗を流しましょう!

角田 花劇場は上からこうも見られるようなので、上からも楽しんでもらいたいですし、本当に思いっきり楽しんで、見ていただけたらと思います。

中村 40年ってすごいですよね。生まれた子が40歳ですもん。歴史を感じてほしいけど、とにかく一緒に楽しもうって思います。

寺田 歴史を感じつつ、未来が続いてるいような、そんな感じで、みんなと一緒に楽しくやれたらいいなって。一緒に青春しようぜ!(終わり)

◆SHOW-YA 寺田恵子(ボーカル=63)、中村美紀(キーボード=66)、角田美喜(ドラム=62)、仙波さとみ(ベース=62)、五十嵐美貴(63)の5人組。1985年(昭60)8月31日、「素敵にダンシング(Coke Is It)」でデビュー。「限界ラバーズ」「私は嵐」などが大ヒットし、87年には女性バンドのみのロックフェス「NAONのYAON」をスタート。91年に寺田が脱退後、ボーカルを代えて活動も98年に解散。05年にオリジナルメンバーで再結成し、現在に至っている。