女優松たか子(49)と石橋静河(32)が29日、都内で行われた映画「ナギダイアリー」(深田晃司監督、9月25日公開)ジャパンプレミアイベントに登壇した。

岡山県奈義町をモデルにした架空の町「ナギ」を舞台に、松が演じる彫刻家の女性・寄子と、石橋演じる元義理の妹である建築家の女性・友梨が過ごす9日間を描いた人間ドラマ。第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミア上映された。松山ケンイチ(41)は、寄子の幼なじみで役場に勤める好浩を演じる。

撮影は深田監督が10年間通った岡山県の奈義町で行われた。撮影期間中は松と石橋は隣同士のログハウスに滞在。松は「お互い多く作ったご飯をもらったりあげたり」と回想。石橋はカレーを作り、松は玄米を炊いていたりと暮らしながら撮影を重ねた。石橋が「松さんがカメムシがダメで」と虫嫌いな一面を明かすと、松はカメムシにさいなまれた日々を回想。「髪を洗って乾かそうと思ったらここ(髪)から落ちて…」と身の毛もよだつ思いだったが、「松山さんが『僕たちはお邪魔してるんですよね』とおっしゃっていて反省しました」と苦笑した。

一方で松山はストレスフリーな暮らしぶりだった。「今回はわがまま言って、Wi-Fiが使えるところが良いと言っていたんです。そしたらすごい豪華な一軒家でカメムシ1匹もいなかった。すみません」と2人を前に気まずい表情。家には共演者の子どもを呼んで3人暮らし。「親子の距離感みたいなものを一軒家の中で作れたら」と会話を重ね、ホールケーキを作るなどして心を通わせていたという。

イベントでは、松へのサプライズで、映画に彫刻指導で参加した吉田愛美さんが登壇し、木彫りの彫刻作品をプレゼント。松は作品について「かすかな明日のことを考えるまでにいけるくらいの小さな希望を持って、生きている人たちの姿を見守って最後まで楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。