テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターは10日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)にVTR出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平被告(39)をめぐるスキャンダルが、米国でテレビドラマ化されることが決まったことについて、私見を述べた。

9日(日本時間10日)に、水原被告をめぐるテレビドラマ製作方針を公表したのは、米大手プロダクションのライオンズゲート社。2017年のアカデミー賞で監督賞など6部門を受賞した映画「ラ・ラ・ランド」などでも知られ、制作チームのアルバート・チェン氏はリリースで「これはピート・ローズ以来のメジャーリーグ最大のスポーツ賭博スキャンダル。その中心にはMLBの今後を左右するスーパースターがいる。我々はストーリーの核心に迫る。信頼と裏切り、そして富と名声に捕らわれた物語だ」とコメントした。タイトルや放送時期は未定としている。

番組では、電話取材したデーブのコメントを放送。その中で、デーブは「実話ですので、実際にあった企画がいまいちばん通りやすい。中身を説得する必要がなく、つくりやすいメリットがある。どこが、だれが作るかは早い者勝ち」と指摘。「今、日本を題材にした作品がものすごく多くて人気がある。関心が高まっているのでタイミングもとてもいい」とも述べた。

番組制作となった場合の予算規模にも触れ「ちゃんとしたものだったら100万ドル(1億5000万円)から数百万ドルを1話にかける」「世界中に配信して、いろんなところでやりますので、元を取るためにはきちんとしたものをつくらないと、なかなか見てもらえない。予算はケチらないでやると思います」とも指摘した。

その後、スタジオでは「水原被告本人の出演は考えにくく、本人に金銭が入ることはない」「日本人キャストが出演し、日本でロケが行われる可能性」「1クール6話がトレンド」「完成は早くて来年中」などのデーブ氏の分析コメントも紹介した。

米司法省は8日(日本時間9日)、水原被告が大谷の口座から総額1697万5000ドル(約26億3000万円)を盗んだとする銀行詐欺などの罪を認め、司法取引に応じたことを明らかにしたばかり。そのさなかに早くもテレビドラマ化の話が持ち上がった形になっている。