日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏(81)が2日、ツイッターを更新し「安楽死法案を作って欲しい」と、安楽死を認める法案の整備を訴えた。

 川淵氏は「60年以上付き合いのある親しい友人が無くなった」と明かした。その上で、亡くなった友人が「余命数ヶ月と宣言された後、3年位明るく元気に過ごした。最後の1ヶ月は最終治療病院にいたがホスピスと違ってモルヒネ治療はなく痛みとストレスの毎日で早く死にたいとお医者さんに安楽死を願っていた」と、病の苦しみから解放されたいと、医師に安楽死を希望していたことを紹介。「こんな患者さんの為にも安楽死法案を作って欲しい」(コメントは原文のまま)と強調した。

 日本では、安楽死は刑法第202条で嘱託(同意)殺人罪となり、6月以上7年以下の懲役または禁錮刑に処せられる。一方でベルギーなど、海外では安楽死が合法化されている国があり近年、日本国内でも、自らの命を自らで決めたいという声が上がっており、脚本家の橋田寿賀子氏(93)も安楽死を希望していることを繰り返し、公言している。また1月に評論家の西部邁さん(享年78)が知人の手伝いを受けて都内の多摩川で入水自殺した「自裁死」についても、議論が高まっている。