東京都の小池百合子知事は12日の会見で、高齢ドライバーによる事故が相次いでいることを受けて、対象の運転者が踏み間違い防止のための安全運転支援装置を設置する際、都が金額の9割を負担する補助制度を開始することを、明らかにした。

対象は、都内在住で令和元年度に70歳以上となる高齢運転者で、本人は1割(4000円~1万円程度)の負担で設置が可能となる。相談、受付は今月31日からで、来年8月31日まで行われる。対象の事業者は、イエローハットなど7社で、計357店舗。各店舗に、装置が搭載可能か確認した上で、可能と判断されれば運転者が車を持ち込む形となる。都が負担する分の財源については、予備費を充てるとしている。

小池氏は、70歳以上の運転者によるアクセルとブレーキの踏み間違いから起きる死亡・重傷事故が多いことに触れて「最近は、補助がなくても付けたいという方もいる。お待たせした、というところもある」と述べ、今回の対応が緊急性を持った対策であることを強調した。