下村博文元文科相が29日、都内の日本記者クラブで一連の大学入試問題をテーマに会見した。

来年度からの大学入学共通テストで英語の民間検定試験が見送りになったことについては「制度設計、民間任せのスキームに問題があった。試験会場も各都道府県の教育委員会が公立学校を会場に提供し、先生も試験官をやってもらえば、やれたと思う」などと主張した。

やはり中止を求める声が噴出している記述式問題については「民間は何十万人を対象に記述式問題もやっており、実績がある」と答えたが、民間業者が実施する模擬試験のことを指しているとみられる。

自民党の会合で、東大に英語の民間試験を活用するよう圧力をかける発言をしたとの指摘については否定し、「東大の学長はやる気はあったみたいなので、大学のガバナンスについて話した」とした。