立憲民主党は15日、国会内で両院議員総会を開き、高市早苗首相の早期解散方針を受けた衆院選で、公明党との選挙協力をめぐり、両党による新党結成も見すえた対応を野田佳彦代表に一任した。その後、野田氏と公明党の斉藤鉄夫代表は国会内で会談し、新党結成を含めた今後のあり方について詰めの協議を行った。

野田氏は両院議員総会であいさつし、公明党とは昨年から連携のあり方をめぐって水面下で協議を続けてきたと強調。「1月12日に斉藤代表と会談したところから具体的な協議が始まったが、10月に高市政権ができる前、総裁選をやっているころから協議を進めていた。(公明との連携話は)急に出てきたのではないことをご理解いただきたい」と訴えた。

公明党は「これまでは連立与党の中道」で、立民は「野党の中の中道」と述べ、「なかなか接点を持てなかったが、政治とカネの問題で公明党が連立を離脱し野党になった。今は、中道を野党として分厚くしていくチャンスだと受け止めていただきたい」と述べ、「右に曲がり、勇ましいことばかり言う政治に対抗し、国民生活に根ざしたことをしっかり訴えていく中道勢力の結集は、今、日本にとって大事だ」とも述べた。

野田氏は「世界では分断と対立が起きているが、日本国内でも起きている。ここが踏ん張りどころだ」と強調。「立憲民主党で培った政策や思いを。この中道の中で生かして行こうではありませんか」と訴えた。

さらに「公明党も60年の活動をやってきて、彼らのプライドもある。そのプライドも含めて、今回、1つの勢力をつくろうということになってきた。これはチャンスととらえて、中道の旗のもと、みんなで力を合わせて頑張って行こう」と呼び掛け、出席者からは拍手が起きた。

出席した議員によると、公明党側からは「新党で」という呼びかけがあったことが、報告されたという。また、衆院選に臨む衆院議員は、いったん立民を離党して新党への入党届けを出す方向となることや、参院議員や地方議員は当面現在の党に残り、衆院選後に新党に移行するとする構想の話もあったという。

今回の党方針に納得できない場合、衆院選は無所属の出馬となり、金銭面や支援組織は変わらないという説明もあったという。この日は、公明党との「新党」に真っ向から反対する声はなかったというが、姿をみせなかった議員の中には新党構想に慎重な議員も少なくないとみられている。

慎重派の一部議員から出ている「分党論」について、執行部側は「認めない」との立場を示したようだ。

公明党もこの日の中央幹事会で、新党結成を含めた対応を斉藤氏に一任した。