東京都の小池百合子知事は15日の定例会見で、長期化するイラン情勢の影響で石油関連製品の供給への不安が増す中、石油由来のナフサを原料とするインクの供給量が不安定になっているとして、カルビーが「ポテトチップス」などのパッケージを白黒に変更すると発表したことについて「非常にメッセージ力があったなというふうに思います」と指摘した。
ナフサ不足に関して、必要な供給量を確保していると説明する政府と、実際に商品製造にかかわるさまざまな業界との間で認識に「ズレ」が生じている現状についての見解を問われたのに対し、答えた。
小池氏は「私も、よくスーパーやホームセンターに買い物に行く方ですが、塗料系などは棚がガラーンとしている。というのが実態だというふうに思います」と述べ、「政府も、伝え方についてはなかなか苦慮しておられるところでしょうが、やっぱり、生産の、経済の現場で課題が起こっているということは、今回のポテトチップスは、非常にメッセージ力があったなというふうに思います」と述べ、今回の動きの視覚的な効果に言及した。
エネルギー問題に関して「我が国にとっては生命線のところ。中東への依存度を下げていくということでいろいろ工夫もされてきたけれど、現実には今、ホルムズ(海峡)の方が止まっていることで、非常に困難を伴っている」と述べた上で、「ほかのところから(原油を)輸入してくるにしても、今度は石油精製の能力がどうなのかという、別の問題も出てくる。その辺は広く、事業者やひとりひとりの国民に伝えるのは大変と思いますが、やはりこういったことに対しての危機管理ということを、全体で進めていく必要が引き続きあることを教えてくれているというふうに思います」とも、指摘した。
ホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油価格が高騰し、さらなる物価高を招いていることや、都の対応策にも触れながら、「やっぱりエネルギー政策というのは最大の国策ではないでしょうか」とも言及。「消費の現場(の状況)については、また国に対しても、いろいろとこういうことになっていますよ、という点などもお伝えしていきたい」と語った。

