エフフォーリア、ヴェラアズール、デアリングタクトなど、名だたるG1馬に出資してきたKAZFORIA氏が、出資馬を選択する上での着眼点を解説します。(毎週火曜日、木曜日更新予定)
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クラブが提供している動画には、馬が静止しているシーン【立位(りつい)】が大抵あるが、これが募集馬にとってはなかなか大変なようである。カメラにポーズを取らせるために小さい子供をじっとさせておくのが大変なのと同じことかもしれないし、じっとしていれば敵に襲われるかもしれないという恐怖心を本能的に感じるのかもしれない。静止する馬を撮影している動画は、じっと静止していることができない馬や、いろいろなそぶりやしぐさを取る馬など、各馬の内面の気性を良く表している。カメラをちらっと見たり、何度か首を向けたりするのが普通で、カメラの移動を全く意に介さず、首も動かさず堂々とじっとしている馬は気性3点【気力、気の強さ、賢さ】の良さを示していると考える。首を下に向ける、引手に甘える。落ち着かない感じで首を振ったり、動かしたりする馬は気の弱さを示しており、そのそぶりが大きい場合は様子を見るようにしている。
ツアーに行ける方は、基本的に「おとなしい馬」より「多少荒々しい馬」に注目するのがよい。例えば立位の際のそぶりでは、いれ込んだり、立ち上がったり、抵抗したり、多少暴れたりする馬をプラス評価している。こうした馬を嫌う考えもあるだろうが、名馬がこういうそぶりをした話も良く聞くし、厳しいレースを勝ち抜くための気力や気の強さを表すものと考えている。
逆に、おとなしい馬やかわいい感じのする馬は、心情的には選びたくなるがマイナス評価している。他馬を恋しがって相当鳴いている馬、他馬にやられたかまれ傷の多い馬も、気の弱さに繋がるものとして様子を見るようにしている。
賢さの点では、馬っ気を出さない馬、風格やオーラを感じる馬がプラスである。かなり物見をする馬や、馬っ気が強い馬、中には居眠りをしている馬もいるので、こうした集中力不足を感じる馬も様子を見るようにしている。
是非やっていただきたいのが、馬の顔をなでてみることである。毛並みが心地よく、暖かなぬくもりがして癒やされるし、馬も喜んですり寄って来てくれれば、それは至福の瞬間かもしれない。私も一口を始めた頃はついこのような馬に出資したが、経験上あまり走らないことが多かった。
逆になでると嫌がって顔を背ける位の馬の方が活躍してくれることが多い。相思相愛とはいかないが、今はこうした馬を選ぶようにしている。気の強さを示す1例なのかもしれないが、馬選びの面白くも難しいところである。
2022年度キャロットクラブ募集馬では、パルティトゥーラ21が立位ではほぼ不動で堂々とした感じがした。またデアリングタクトも立位の良さを感じた1頭だ。



