熱いタッグが2つ目のタイトルを手にした。4番人気のノースブリッジ(牡5、奥村武)が直線で内から抜け出した。キャリア12戦目でコンビ10戦目の岩田康誠騎手(48)を背に昨年6月のエプソムC以来、2度目の重賞勝利を挙げた。
2着エヒトの追い込みを3/4馬身差退け、勝ち時計は2分13秒5。今後は大阪杯(G1、芝2000メートル、4月2日=阪神)に直行する予定だ。
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喜びがあふれた。検量室に引き揚げてきたノースブリッジの鞍上・岩田康騎手は、奥村武師を見つけるやいなや、「先生」と笑顔で絶叫。2人とも全く同じタイミングで高く拳を突き上げた。「奥村厩舎にはお世話になっている。恩返しするのが僕の使命なので」。冷静な表情で勝利を振り返った。
騎乗技術が光った。道中は好位の内ラチ沿いを追走。テンションが高くなってしまうと、消耗してしまうことがある。だからこそ、なだめながら大事に運んだ。「向正面でも動きがあったんです。それでも、馬自身は冷静でした」。パートナーは指示通りに応えた。直線に入って先頭に立つと、余力十分にゴールを駆け抜けた。
21年9月のセントライト記念(10着)以来の右回り。それでも難なくこなした。師は「本来右回りの方が得意で、左回りが下手だったんです。(秋の)天皇賞への目標があったので、徹底して左回りを教えていかないといけなかった」。馬は20年12月の葉牡丹賞以降、2年以上にわたって在厩で調整してきた。手取り足取りの教育が、再び重賞タイトルをもたらした。
G3、G2を勝利。次はいよいよGIだ。今後は大阪杯に直行する予定。3月末のドバイ国際競走に有力馬が挑戦するとみられる今回、その期待が高まる。鞍上が「GIに1歩踏み出した。そんなレースだった」と振り返ると、師は「ちょうどいいローテ。(右回り2000メートルも)得意だと思う。またチャレンジ出来る環境になったかな」と力を込める。互いに信頼を寄せるコンビの挑戦は続いていく。【阿部泰斉】
◆岩田康騎手のJRA重賞勝利 22年12月阪神C(G2)のダイアトニック以来で今年は初勝利。通算109勝目。17年から7年連続の勝利となった。
◆ノースブリッジ ▽父 モーリス▽母 アメージングムーン(アドマイヤムーン)▽牡5▽馬主 井山登▽調教師 奥村武(美浦)▽生産者 村田牧場(北海道新冠町)▽戦績 12戦6勝▽総収得賞金 1億7391万6000円▽主な勝ち鞍 22年エプソムC(G3)▽馬名の由来 北+橋。人名より

