伝説がまた書き換えられた-。米3冠競走の第2戦、第149回のプリークネスSを制したのはシーズザグレイ(牡3、父アロゲート)。管理するのは御年88歳の殿堂入り調教師、ウェイン・ルーカスだ。

2週前に行われたケンタッキーダービーにはジャストスティールを送り出し、毎朝の調教には自らポニー(誘導馬)にまたがる元気な姿を見せた。今回はジャストスティールとシーズザグレイの2頭出し。今週も大きな体でポニーにまたがり、2頭の調教の様子を見届けていた。レースはテンガロンハットをかぶり、黒いサングラスをかけて見守った。

「ブラッドホース」電子版はレース後の関係者のコメントを伝えている。プリークネスS7勝目となったルーカス師は「みんなが聞いてきます。どのプリークネスSの勝利が最高だったのか、最後の勝利が最も素晴らしいのか、って。でも、私にとって最も大事なことは…、私が年を取ったのかもしれませんが、(レースが終わって)競馬場を歩いているときに、レースに参加したすべての調教師が私と握手をしてくれたことです。それは私にとって、どんなことよりも意味がありました」と語った。

ルーカス師は1980年コデックス、85年タンクスプロスペクト、94年タバスコキャット、95年ティンバーカントリー、99年カリズマティック、13年オックスボウに続く、プリークネスSの勝利。ケンタッキーダービー4勝、ベルモントS4勝と合わせ、米3冠競走15勝目となった。

プリークネスSを最多8勝しているボブ・バファート師(71)は「彼が迫ってきたから、自分もあと10年やらなければならないね」とおどけた後、「ウェインはいつも偉大なホースマンです。私はいつもリスペクト(尊敬)していますし、彼は常に目標です。(チャーリー)ウィッティンガムと、ウェインです。いい気分ですよ。もし自分の馬が負けるなら、ウェインが勝つところを見たいんだ。彼はまだまだ偉大なトレーナーです」とルーカス師をたたえている。