今週日曜の香港国際競走に挑む注目人物連載「侍ホースマン」(全4回)がきょう3日からスタートする。
初回は香港C(G1、芝2000メートル、8日=シャティン)へ3冠女王リバティアイランド(牝4、中内田)を出走させる中内田充正調教師(45)。2連覇中のG1・8勝馬ロマンチックウォリアー(セン6、C・シャム)と“5度目”の対戦を迎える。
◇ ◇ ◇
香港に君臨する王者ロマンチックウォリアーへの挑戦は、厩舎にとって実に5度目となる。G2・3勝のプログノーシスやG1馬セリフォスを送り出した過去4戦はいずれも後塵(こうじん)を拝した。周囲は“宿敵”の構図を描きがちだが、中内田師に力みはない。
「あの馬だけではなく、出走馬すべてをライバルだと思っていますから」
何よりも3冠牝馬リバティアイランドの復活に全力を注ぐ。前走の天皇賞・秋ではまさかの13着と大敗。5月に軽度とはいえ右前脚種子骨靱帯(じんたい)炎のアクシデントがあったこともあり、トレーナーは「息切れしたのかなと思います」と分析した上で「幸いダメージはなかったのでスムーズに立ち上げられました」と巻き返しをはかる。
あくまで馬優先のスタイルを貫く。当初は中3週でジャパンCへの参戦を検討したが、レース間隔と距離を考慮して香港遠征を選んだ。先週11月25日の国内最終追い切りでも「オプションとして併せ馬もありましたが、環境の変化に戸惑いがあって体が減っていたので単走で」と柔軟に対応した。到着後に計測した体重は484キロ。前走出走時の492キロと比較しても許容範囲だろう。臨戦過程に余念はない。女王が本来の走りを発揮できれば、おのずと打倒「浪漫勇士」もかなうはずだ。【太田尚樹】

