ダービー馬の貫禄勝ちだ。1番人気ダノンデサイル(牡4、安田翔)が中団外から差し切った。
テン乗りの戸崎圭太騎手(44=田島)を配し、結果が求められた一戦。26年ぶりのダービー馬参戦を勝利で飾った。勝ち時計は2分12秒1。有馬記念3着から中4週のローテを踏まえ、今後は心身の変化を見極めた上で次走が決まる。
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格が違う。たたき合うマテンロウレオ、コスモキュランダの外からダノンデサイルが飛んできた。2、3着馬が内へ進路を寄せる中、ダービー馬は2頭から4頭分外を保ったまま坂上を突き進む。抵抗の余地すら与えず、一気に3/4馬身抜け出した。初コンビの戸崎騎手は「ポジション的にもリズム的にもすごく良かった。遊び遊び走っているような雰囲気を感じたけど、追ってからしっかり伸びてくれた」と勝者をたたえた。
実況が場内に響く。「これがダービー馬の実力!」。簡単に負けていい馬ではない。ダービー馬のAJCC参戦は99年スペシャルウィーク(1着)以来、26年ぶり。安田翔師は「結果は求められるので。絶対的に。内容より、結果を求めないといけない立場」と勝利を大前提としていた。
勝って当たり前。高い前評判の中で上積みとの二兎(にと)を追った。有馬記念3着から中4週。間隔を詰めて質量とも調教量を増やし、心身の変化を見極める意図を調整に込めた。戸崎騎手は「まだまだ奥がありそうな感じですし、まだ子供っぽさがある。それでこのパフォーマンス。ダービー馬ですから。今後さらに活躍してほしいです」と頂点を極めた素質に舌を巻く。
メンタルの幼さは一朝一夕では改善されるものではないにせよ、課された課題に勝利で応えた。放牧を挟み、今回のローテがどのような影響をもたらすか。安田翔師は「いくつか考えているプランをオーナーと相談して、決めていきたいと思います」と話した。ダートのドバイWC、シーマクラシックにも登録があり、広がる選択肢に注目が集まる。第91代ダービー馬ダノンデサイル。世代最強馬が貫禄をまとい始めた。【松田直樹】
◆ダノンデサイル ▽父 エピファネイア▽母 トップデサイル(コングラツ)▽牡4▽馬主 (株)ダノックス▽調教師 安田翔伍(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 8戦4勝▽総獲得賞金 5億7577万4000円▽主な勝ち鞍 24年京成杯(G3)、24年ダービー(G1)▽馬名の由来 冠名+母名の一部。

