今月20日に行われる英インターナショナルS(G1、芝2050メートル、ヨーク)の馬券発売が決まりました。
欧州で最も層が厚い中距離戦で、時期的にも良馬場で行われることの多い英インターナショナルS(過去53回で重馬場での開催はわずか1度)は、15年から発表されている“世界のトップ100のG1レース”でも過去に2度(20年、24年)、世界一のG1競走に輝いた欧州で最も格の高いレースのひとつ。中距離戦の価値が重要視されてきた近年は凱旋門賞(G1、芝2400メートル)と同じくらい勝つことが難しいレースとして知られています。
過去の勝ち馬にはシーザスターズ、フランケルなど名馬がきら星のごとく並び、ここ10年は昨年のシティオブトロイを含む6頭が、のちにカルティエ賞受賞馬となるなど、欧州生産界を担う名馬を送る晴れ舞台となっています。
日本馬の挑戦は05年ゼンノロブロイ(2着)、19年シュヴァルグラン(8着)、昨年のドゥレッツァ(5着)の3度。武豊騎手で当時のイタリア最強馬エレクトロキューショニストと首差の勝負を演じたゼンノロブロイの走りは、今ほど日本馬が評価されていなかった時代のこと。藤沢和雄調教師が「このクラスの馬を連れてくればチャンスはある」と振り返っていたことが思い出されます。
先月29日の初回登録を済ませたのは16頭。この中には4月のドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル)を制して、このクラスの馬であることを証明したダノンデサイル(牡4、安田翔、父エピファネイア)など11頭のG1ウイナーが含まれています。
来週木曜に締め切られる第2回登録で出走頭数は、この半数程度に落ち着くものと見られますが、先月のG1エクリプスSで1、2着して、ここでも人気のツートップが予想されるドラクロワ(牡3、父ドバウィ)とオンブズマン(牡4、父ナイトオブサンダー)はともに出走に前向き。世界の頂点をめざすチャレンジを見守りたいと思います。
【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

