秋の中山でグランプリホースが復活した。1番人気レガレイラ(牝4、木村)が鮮やかな末脚を繰り出して快勝。昨年の有馬記念以来となる3つめの重賞タイトルをつかんだ。

戸崎圭太騎手(45)は先週のセントライト記念(ミュージアムマイル)に続く2週連続重賞制覇。2着には兄ドゥラドーレスが入り、JRA平地重賞では1984年グレード制導入後初のきょうだいワンツーフィニッシュとなった。

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内で食い下がろうとする兄ドゥラドーレスを難なく振り切り、レガレイラが力強くゴールへ飛び込んだ。グレード制導入後、平地重賞で初のきょうだいワンツーフィニッシュは、妹が完勝。2分10秒2の勝ち時計は、コスモバルクが持つコースレコードに0秒1差に迫る好時計だった。2週連続重賞Vの戸崎騎手は「レガレイラと一緒に勝てたことをうれしく思う」と力を込めた。

中団にいたフェアエールングが向正面で一気に先頭に立ち、コスモキュランダも動いた。さらにドゥラドーレスも仕掛けるなど、レースがめまぐるしく動いた中で、レガレイラは慌てることなく末脚を温存。勝負どころで位置を上げ、満を持してスパートした。「意識してポジションを取りに行かず、この馬のリズムで行くという作戦だった。そういう形は取れたかな」と鞍上はうなずいた。

前走の宝塚記念では11着と馬群に沈んだ。仕切り直しの秋初戦で鮮やかに巻き返した。木村師は「ちょっとびっくりした。自分たちの手応えよりも走り方がよかったので」と感嘆。「2着馬を含めて素晴らしい馬ばかりが出走していた。質の高いレースだったと思う」と評価した。

オーナーサイドによれば次走は天皇賞・秋、エリザベス女王杯、ジャパンCと3つの選択肢があり、そこから有馬記念へと向かうプランが有力。師は「どのレースを使っても、注目される立場になる馬。ファンに喜んでもらえる走りができるように取り組んでいきたい」。復活した女王が、秋のG1戦線を盛り上げる。【奥岡幹浩】

◆レガレイラ ▽父 スワーヴリチャード▽母 ロカ(ハービンジャー)▽牝4▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 木村哲也(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 10戦4勝▽総獲得賞金 7億215万1000円▽主な勝ち鞍 23年ホープフルS(G1)、24年有馬記念(G1)▽馬名の由来 ポルトガル中西部の都市シントラにある宮