今週から年末までの約2カ月、アレクシス・プーシャン騎手(25)が短期免許で来日する。フランスの名門であるA・ファーヴル厩舎で腕を磨き、これまでG1を9勝する若き名手だ。
天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月2日=東京)では、昨年の菊花賞馬アーバンシック(牡4、武井)に騎乗予定。29日の追い切りで初コンタクトをとり、息ピッタリで軽快な動きを見せた。動きを見守った武井師は鞍上の手腕に舌を巻き「うまいねぇ。基本的に馬乗りがうまいという感じだね。難しいところがある馬だけど、引き揚げてきて“イージー”だって。その言葉どおりの動きだったと思う」と絶賛した。
また、今回の来日は田中博康調教師が昨夏にドーヴィルで会った際に来日へ声をかけたとのこと。田中博師は、プーシャン騎手と縁があると明かし「自分がファーヴル厩舎で働いていたときにはまだいなかったけど、彼の父がトラベリングヘッドラッド(遠征主任)をやっていた。その方の息子がデビューしたんだな、くらいの感じだった」と話した。
めきめきとフランスで頭角を現してきている現状について「タイトなフランス競馬の中で、あの若さであれだけ勝っているのはすごい。G1にもたくさん乗っているし、現地の人からしたらそれだけ信頼の置ける騎手ということ。1頭の馬だけじゃなくて、いろんな馬でG1を勝っているところに価値があると思う」と熱視線を送る。
気になるのは日本競馬への適性だ。田中博師は「馬へのあたりが柔らかい。その上に腕っ節も強いので、日本に合いそうだなと思います」と評価。その上で「日本のスタイルを学んで、活躍してくれたらなと思います。(弟子である舟山)瑠泉にもいい刺激になれば」と話した。
この秋競馬はプーシャン旋風が待っているかも。初週からその手綱さばきに目が離せない。【深田雄智】

