デビュー2年目の舟山瑠泉(るい)騎手(田中博)が第1回新潟の開催リーディングに“王手”をかけた。
先週時点で10勝。開催リーディング2位に5勝と差をつけ、首位を独走していた。最終週の土曜は8Rで1勝を積み上げ11勝目。ゴンサルベス騎手、菊沢騎手がそれぞれ2勝を挙げ6勝で続くが、依然5勝差ある。開催は残り1日=12レースとくれば、非常に有利な展開だ。
「先生をはじめ周囲の方々のサポートが大きいと思います。デビューした時から先生には積極的に位置を取りに行って競馬をしようと言われていたので、それがようやくはまってきた感じはありますし、理解できてきたなと思います。勝てる位置にいられることが増えたと思います」
父は船橋競馬で厩務員。幼い頃から競馬が身近にあり、ジョッキーの世界に飛び込んだ。1年目から19勝をマーク。今年はすでに28勝(23日時点)と昨年を上回っている。順風満帆に映るが、人知れず壁に当たった。
「去年の秋頃、寝られない時期が来ました。なかなか勝てなくて。どうしたら勝てるのかなと競馬をすごく考えてしまって。でも、いったん考え過ぎるをやめようと、シンプルに思いました。逃げ馬、有力馬とカテゴリーに分けて考えることで、いいサイクルになってきました。騎乗馬が勝った時、好走した時をイメージして乗ることで、好走できたこともありました。今はようやく寝られるようになりました」
10日には1日4勝と大活躍。「フランス遠征も経験して、メンタル的に強くなったと思います」と気持ちのゆとりが結果に直結してきた。
今年の目標は「けがなく乗ること、最低でも年間50勝」を掲げる。飛躍を遂げる19歳から、目が離せない。【桑原幹久】
○…師匠の田中博師は舟山騎手が初めての弟子になる。「日本競馬に必要とされる騎手、という理想像に向けて本人も一生懸命取り組んでいるので、少しずつかみ合って近づいてきたかなとは思います」とうなずく。「もちろんいい馬に乗せていただいていますし、周囲のバックアップが一番だと思います。私の厩舎だけでは全然まかなえないですし、本当によくチャンスをいただいているなと思います」と感謝を示した。今後について「安心せず突き進んでほしいです。まだまだ最近の競馬を見ても課題は全然ありますし、今はただがむしゃらに目の前の1レースを勝ちにいっていますけど、将来的には馬を育てられるようなジョッキーになってもらいたいと思います」と、さらに上のステージを見据えた。

