競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。
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こんにちは。私は今日から、矢作調教師と高柳大輔調教師と共に、アメリカの育成牧場とベルモント競馬場へ弾丸スケジュールで下見に行きます。まず牧場ですが、ニューヨークから車で3時間ほど行ったマサチューセッツ州にある牧場へ行きます。この牧場の特徴は、アメリカでは珍しくウッドチップコースの坂路コースがあり、エイダン・オブライエン調教師の調教施設バリードイルをモデルとしているとのことで、どのような施設なのか非常に楽しみです。今秋の遠征だけでなく、今後のアメリカ遠征の可能性を探る上でも非常に重要な視察になると思っています。次に、新しく改装されたベルモント競馬場の下見を行います。ここでは、フォーエバーヤングとシンエンペラーが前哨戦を戦う予定なので、どんな競馬場になっているのか楽しみですが、特に大事なポイントは、調教用の馬場と実際のレースが行われる馬場の状態です。ベルモント競馬場は、北米の競馬場の中でも最大級の大きさを誇り、トレーニングトラックと競馬用馬場に分かれていて、馬場の深さが違う所が特徴的です。過去には、ラニが米3冠挑戦をした際にベルモント競馬場で調整を進めていた事で知られています。今回の改修工事は、スタンドだけではなく馬場も改修したとのことで、現地の馬たちが最近調教を再開したとのことなので、現地の人などにも馬場状態を聞く予定です。
私は2018年に坂井騎手を連れてモット厩舎での研修の案内をした時と、2019年に戸田厩舎の管理馬ジョディーと共にベルモントオークスに挑戦したときに訪れたことがあり、当時は現地のポニーに乗ったりして馬場の感じを知っていましたが、あれからどれほど変化したのか興味深いです。個人的な希望としては、よりクッション性が増して脚元に優しい馬場になっているとありがたいですし、砂がなじんでいて欲しいと思うばかりです。
天気予報ではニューヨークの気温は30℃前後とのことですが、日本とそれほど変わらず暑いのか…せめて朝晩は涼しいことを願うばかりです。来週のコラムで、今回の下見のお話を少しできたらと思います。お楽しみに。
【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)
◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。1998年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、2011年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。

