こんにちは。今回は、先日のニューヨーク遠征での裏話からお話ししたいと思います。

ジョッキークラブゴールドカップでフォーエバーヤングが見事勝利を収めた今回の遠征でしたが、実は、私と坂井騎手は2018年の11月にもベルモント競馬場を訪れたことがありました。坂井騎手がソヴリンティの調教師であるモット厩舎で研修を受けるため、私はその付き添いで訪れていたのです。

私は日本から、坂井騎手はオーストラリアから渡米し、ニューヨークで待ち合わせたのですが、大寒波の影響で大雪に見舞われるというアクシデントからの始まりでした。そして、日々極寒の中で坂井騎手はモット厩舎の調教に騎乗し、素晴らしい騎乗技術をモット師が絶賛したあの時から、8年もの時が経ちました。

今回、お世話になった厩舎を久しぶりに訪れ、モット師と3人であの頃の写真を見ながら写真を撮りました。BCではまたライバル関係になりますが、人と人の繋がりは本当に大事だと感じた出来事でしたし、坂井騎手の努力が素晴らしい形で実を結んでいる事に私も嬉しくなりました。

話は変わり、先週のスプリンターズSで見事初G1制覇を成し遂げたピューロマジックについてもお話しさせていただきます。去年、私は彼女の海外遠征をサポートさせて頂きましたので、彼女と厩舎の皆様の努力が実り、本当に素晴らしいと感じました。ピューロちゃんはすごく可愛い顔の女の子で普段は穏やかですが、競馬や調教の時にはすごく気が強く真面目な性格なので、まるで女優さんのようなタイプだと感じた事を思い出します。今後の彼女の活躍を願うばかりです。

最後に、今週は日本競馬の悲願である凱旋門賞が行われますが、日本のメイショウタバル、アドマイヤテラは両者共に凱旋門賞を良く知る陣営なので、どの様な結果が待っているのか楽しみです。もちろん、去年の勝ち馬でフランス最強のダリズは強敵だと思いますが、私は日本から2頭を応援したいです。皆様も一緒に挑戦を見届けましょう。【レースホースコーディネーター】

◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。1998年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、2011年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。