橋本聖子五輪相(55)は7日、閣議後会見で、新型コロナウイルス感染拡大の中、この日緊急事態宣言が発令されることを受けて、来年夏に延期された東京オリンピック(五輪)の開催や準備への影響について「しっかりと状況を見極める必要がある」とした。代表選考大会やテストイベントについて「日本の事情と世界の事情をしっかりと検討した上で、IOC(国際オリンピック委員会)や国際競技団体が、アスリート委員会の声も拾いながら決めていくようにしていただきたい」と希望した。

中でも、代表選考大会の日程について「選手たちが一番心配しているところだと思う」とした。「それぞれが感染拡大しないために、できることをしっかりとやろうと、選手たちがSNS等を通じ、国内外から発信していただいている。そういった声を大切にして、日程を協議していただきたい」と話した。

緊急事態宣言の対象となる7都道府県の選手への影響についても言及。「スポーツ施設が閉鎖されたり、アスリートが練習拠点確保に苦労するなど承知している。練習場の確保など、直面する課題を競技団体と連携して対応していきたい」とサポートを約束した。

一方で「選手側からも今は外でのトレーニングを自粛するべきだといった声もある」とした上で「まずは健康第一に考えながら、工夫したトレーニングも必要。選手たちが自ら一番いいトレーニング方法を見いだして努力しているので、そういった対応もしっかりと考えていかないといけないと思う」と話した。